携帯市場、9月初週の中古iPhoneの売り上げが前年比2.7倍と発表 「SE 2」「XR」が上位に浮上
スマートフォンの中古販売を手掛ける携帯市場は、2021年9月1日から7日までの中古スマホの売り上げが前年同期比の約2.7倍、販売台数は約1.6倍になったと発表。
スマートフォンの中古販売を手掛ける携帯市場(東京都千代田区)は9月10日、1日から7日にかけて、中古iPhoneの売り上げが前年同期比約2.7倍、販売台数は同約1.6倍になったと発表した。新型iPhone発表前の9月初週に売り上げなどが急増するのは初という。
各端末の販売台数と価格は、携帯市場が運営するECサイトから集計した。
iPhoneの中古市場ではこれまで、「iPhone 8」や「iPhone 7」など、2万円台の機種が主流だったが、近年は第2世代「iPhone SE」や「iPhone XR」といったモデルが3〜4万円で購入できるようになり、こういった機種の売り上げが増加しているという。携帯市場は理由について「中古のiPhone XRなどが3万円台で購入可能になったことで、新しいiPhoneは高くて買えないという人の需要が増えているのではないか」と分析している。
携帯市場が10日に発表した、9月1〜7日の中古iPhone売り上げランキングでも、上位4位にはiPhone 8を筆頭に9000円から2万円の機種がランクイン。一方、5位はiPhoneSE 2、6位はiPhone XRと、3万から4万円台の機種が続いた。同社はこの結果について「本来であれば10月以降から市場が大きく動く。期待や反感など、新型iPhoneに対してのユーザーの考えが変化してきているのかもしれない」としている。
iPhoneを巡っては、米Appleが9月14日の午前10時からオンラインイベント「California streaming.」を開催予定。Appleは例年、9月のイベントでiPhoneの新製品を発表しており、今回も新モデルが期待されている。昨年は10月中旬に「iPhone 12」を発表した。
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