KDDI、山手線の車内で5G通信が可能に 全国主要80駅周辺の商業施設もエリア化
KDDIが札幌駅や名古屋駅など乗降者数が多い全国の主要80駅を5Gエリア化したと発表した。駅構内を含めた半径500m以内の商業施設までが対象。JR山手線と大阪環状線の車内、関東4路線の計47駅でも5G通信が使えるようになった。
KDDIは9月13日、札幌駅や名古屋駅など乗降者数が多い全国の主要80駅を5Gエリア化したと発表した。駅構内を含めた半径500m以内の商業施設が対象。併せてJR山手線と大阪環状線の車内、JR京浜東北線など関東4路線47駅のホームでも5Gが利用できるようになった。
新たに、横浜駅(神奈川県)や大宮駅(埼玉県)など首都圏の主要駅に加え、京都駅(京都府)や三ノ宮駅(兵庫県)などの近畿地方の主要駅、九州地方では博多駅、天神駅、薬院駅(福岡県)、中国地方では福山駅(広島県)、四国地方では松山駅(愛媛県)も利用可能となった。最新のカバーエリアは同社のWebサイトで確認できる。
これに加え、JR中央・総武線(東京駅〜中野駅)、京浜東北線(東十条駅を除く品川駅〜赤羽駅)、埼京線(大崎駅〜赤羽駅)、西武新宿線(西武新宿〜野方駅)の4路線計47駅のホームも5Gに対応したと発表。6月にホームをエリア化した山手線と大阪環状線については、電車内でも5Gが利用できるようになった。同社は21年度末までに、JR・私鉄を含む関東21路線、関西5路線の主要区間のホームや電車内での5G化を目指す方針。
同社は2019年から5G基地局の整備を開始し、20年3月にサービス提供を始めた。メインブランドの「au」だけでなく、9月2日からはサブブランド「UQ mobile」でも5Gに対応しており、14日からはオンライン専用プラン「povo」でもサポートする。
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