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国内初、インサイダー取引の審査業務にAI活用 SBI証券が導入へ 審査時間を約90%短縮
SBI証券が、国内で初めてインサイダー取引の審査業務にAIを導入し、2022年度より運用を始めると発表した。審査時間を90%短縮し、審査業務の効率化を図る。共同実証したNECは、同社のクラウドサービスに、インサイダー取引に対応した新機能として22年度に提供する。
SBI証券は9月14日、国内で初めてインサイダー取引の審査業務にAIを導入し、2022年度より運用を始めると発表した。NECと共同開発したもので、審査業務の効率化を図る。
AIがインサイダー取引の疑いの度合いをスコアリング。一次審査を効率化し、スコアが高い取引を二次審査として審査担当者がより詳細に調査する。AIには、分析結果の根拠を説明できる「異種混合学習技術」を活用している。
インサイダー取引は審査観点が多岐にわたるため対象の絞り込みが難しく、多くの審査時間が必要だったが、業務の一部をAIに代替することで、一次審査にかかる時間を90%短縮することに成功したという。学習モデルの作成には、SBI証券が保有する過去数年分のインサイダー取引に関するデータを活用した。
両社は20年度から実証を開始。検証を重ね、導入に至った。今回の成果は、相場操縦など不正取引の審査業務をAIで支援するNECのクラウドサービス「NEC AI 不正・リスク検知サービス for 証券」に、インサイダー取引に対応した新機能として22年度に提供を始めるという。
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