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三井住友銀行、死後も各種ID・パスワードを親族に遺せるサービス 10月から提供
三井住友銀行は、WebやSNSのIDやパスワードなどのデジタル情報や資産に関する情報などを、万一の際に親族へ伝えられるサービス「SMBCデジタルセーフティボックス」を10月1日から提供する。
三井住友銀行は9月28日、SNSやECサイトのID・パスワードなどを、死後も親族などに遺せるサービス「SMBCデジタルセーフティボックス」を10月1日から提供すると発表した。専用サイトに各種情報を事前登録。あらかじめ決めたタイミングや相続の発生時などに、事前に指定した受取人にのみ内容を閲覧可能にする。料金は月額990円。
利用者は各種IDやパスワードに加え、資産相続や葬儀の希望に関する情報なども登録可能。受取人に指定できるのは、利用者本人の三親等内の親族まで。受取人の本人確認にはメールアドレスなどを活用する。
パスワードなどの情報は、日本国内に新設した拠点で、預金情報などと同じセキュリティ基準を満たす環境で保存するという。PC・スマートフォンが操作できない高齢者の利用も想定し、スタッフが各種情報の登録をサポートするサービスも提供する。
三井住友銀行はサービス提供の背景について「超高齢社会の進展に伴い“終活”ニーズが高まっている。これまでに培った相続承継に関するコンサルティングの強みを活用し、デジタル版のエンディングノート(死に備えて書き残すノート)サービスを提供することで、多様化するニーズに対応する」としている。
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