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タクシーの「相乗りサービス」開始 配車アプリで目的地が近い客をマッチング、運賃は乗車距離で案分
国土交通省がタクシーの「相乗りサービス」制度を11月1日に導入した。配車アプリなどを通し、目的地の近い客同士を事前にマッチング。同じタクシーに乗車する。
国土交通省がタクシーの「相乗りサービス」制度を11月1日に始めた。配車アプリなどを通し、目的地の近い客同士を事前にマッチング。1台のタクシーに相乗りさせ、利用者の運賃を安価に抑える。
相乗りサービスは、2019年6月に閣議決定された成長戦略実行計画に盛り込まれたもので、利用者へのより安価な運賃の提供と、タクシー事業者の生産性向上を目指す。運行中に利用者が乗り降りするバスとは異なるタクシー独自の運送形態となる。
国交省では相乗りサービスの運用に併せ、運賃に関するルールを制定。原則として乗車距離に応じて利用者ごとに料金を案分するため、単独で乗車したときよりも安価になるという。
トラブル防止のため、使用する車両の種類や相乗り客の性別などの利用者への通知や、相乗り客に目的地などが知られる恐れのあるプライバシーリスクの注意喚起などを事業者に求める。ドライバーには、誤乗車を防ぐための相乗り客への確認などを求める。
同省では、マスクの着用や利用者同士が隣り合わない座席指定などの感染対策をタクシー事業者に求める他、バスとの整合性に留意しつつ必要に応じて見直しするとしている。
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