Instagram、「休憩を取る」機能のテストを開始
Meta(旧Facebook)傘下のInstagramは、一定時間アプリを使い続けると休憩を促す機能のテストを開始した。Instagramは「若者に有害だという調査結果にもかかわらず対策していない」と批判されている。
米Meta(旧Facebook)傘下のInstagramは11月10日(現地時間)、一定時間アプリを使い続けると「休憩をとりませんか?」と表示する機能のテストを開始したと発表した。
Instagramのトップを務めるアダム・モッセーリ氏は自身のInstagramとTwitterの公式アカウントで、テストについて紹介する動画を投稿した。
テストでは、一定時間アプリを使っているとタイムラインに「Want a break?(休憩したい?)」というカードが表示され(下の左の画像)、ここでこの機能を有効にすると休憩のリマインダーを表示する時間を設定する画面になる(下の中央の画像)。ここで設定した時間が経つと、「Time for a break?(休憩の時間ですよ?)」と全画面でリマインダーが表示される(下の右画像)。
リマインダーには、「深呼吸しよう」「考えていることを書き出そう」「好きな音楽を聴こう」「やることリストにあることを実行しよう」というアドバイスも表示される。
モッセーリ氏は、この機能を「人々がInstagram体験をより細かくコントロールできるようにするための、より広範な取り組みの一環だ」と語った。
Instagramに対しては9月、内部告発者がリークした内部調査資料に基づいて、米The Wall Street Journalが「多くの若者にとってInstagramは有害だとFacebookは認識していたにもかかわらず対策をとっていない」という批判記事を掲載したことを皮切りに、批判が続いている。
若者を対象とした調査で、自分はInstagram中毒だと自覚しているが、利用時間を減らすことができないと回答する若者が多かったことが明らかになっている。
モッセーリ氏は、このテストで効果が見られれば、12月からより広い範囲で提供する計画だと語った。
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