Instagramのトップ、議会公聴会で若者に与える影響について証言するとツイート
Meta(Facebook)傘下のInstagramでトップを務めるアダム・モッセリ氏は、Instagramが若者に与える影響についての上院委員会の公聴会で証言するとInstagram投稿で発表した。公聴会は12月6日の週に開催の見込みだ。
米Meta(旧Facebook)傘下のInstagramのトップを務めるアダム・モッセリ氏は11月24日(現地時間)、Instagramが若者に与える影響について米連邦議会上院小委員会が開催する公聴会で説明すると、自身のInstagramアカウントとTwitterアカウントで発表した。
米上院消費者保護、製品の安全性、およびデータセキュリティに関する小委員会のこの公聴会は、まだ公式には発表されていないが、12月6日の週に開催される見込みだ。同委員会委員長のリチャード・ブルーメンソール上院議員(民主党)の広報担当者は米CNBCなどに対し、「Instagramの有害な影響について報じられて以来、われわれはなぜ同社が子どもたちを暗闇に突き落とすようなコンテンツを表示する強力なアルゴリズムを使っているのか、幹部から直接聞きたいと考えていた。(中略)モッセリ氏が自主的に公聴会に参加してくれることに感謝する」というコメントを送った。
モッセリ氏は投稿した動画で「若者をオンラインで安全に保つことについて、重要な議論が行われている。私はInstagramでコンテンツがどのように表示されるかについて考えてきた。今後数週間でわれわれの取り組みの多くを共有することを楽しみにしている」と語った。
この件については9月30日、米Facebook(当時)の安全担当グローバルヘッド、アンティゴネ・デイビス氏を召喚しての公聴会を開いたが、デイビス氏はほとんどの質問に対し、「持ち帰って確認する」と答え、要請も受け流した。
10月5日にはこの問題が表面化するきっかけを作った内部告発者、フランシス・ホーゲン氏も公聴会で証言したが、Facebook(当時)は「公聴会で証言した元プロダクトマネジャーの在職期間は2年に満たず、部下も持たず、最高責任者レベルの幹部との意思決定会議に出席したこともない。同氏の証言の多くには同意できない」とメディアに声明文を送っている。
関連記事
- Instagram、“振って怒りを伝える”機能を米国で提供開始
Instagramは、モバイルアプリで操作がうまくいかないとき、スマートフォン本体を振ることで問題を報告する「Rage Shake」機能を発表した。複数の写真を1つの投稿にまとめた際、投稿後に中の一部を削除する機能も発表した。いずれもまずは米国で提供する。 - Facebook内部告発者、「ユーザーの安全より利益優先する体質には規制が必要」と公聴会で語る
Facebookの内部告発者、フランシス・ホーゲン氏が上院小委員会の公聴会で証言した。「Facebookは常に自身の利益をユーザーの安全より優先してきた」と発言。Facebookからユーザーを守るための幾つかの提言を行った。 - Facebook、13歳未満向けInstagram計画を一時停止 “WSJ砲”受け
Facebookは13歳未満向けのInstagramを計画していたが、一時停止すると発表した。Instagramの若者への影響についての内部研究に基づくWall Street Journalの記事で批判が高まったことを受けての決定だ。同社はこの記事を認めてはいない。 - Instagramのトップ、SNSを車に例えて炎上「車の事故で死者は出るが破壊より多くの価値をもたらす」
FacebookでInstagramのトップを務めるアダム・モッセーリ氏がPodcastでSNSの功罪を車に例え、物議を醸している。「車の事故で死者は出るが破壊より多くの価値をもたらす。SNSも似ている」というものだ。同氏はこの例えは「完璧ではなかった」とツイートした。 - Instagramは多くの若者にとって有害との内部調査結果をWSJが暴露
Wall Street Journalが、「FacebookはInstagramが若者にとって有害だと知っていたことが社内文書で明らかに」という記事を掲載。これに対しInstagramは調査の一部をネガティブに紹介していると反論し、対策していると主張した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.