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事故状況からAIが保険金支払いの可否を判断 損保ジャパン、手続きを全面自動化
損害保険ジャパンが、LINE上で質問に答えるとAIが保険金支払いの可否を自動で判断するシステムを開発する。
損害保険ジャパンは11月30日、LINE上で質問に答えるとAIが保険金支払いの可否を自動で判断するシステムを、SOMPOリスクマネジメント、AI開発を手掛けるAutomagiと共同開発すると発表した。同様の取り組みは日本初としている。2022年度にサービスを始める予定。
LINE上で「けがをしたのは就寝中ですか?」「けがをしたときの状況や症状を入力してください」といった質問に答えると、最短30分で支払い可否の判断から請求手続きまで完了。回答方法は選択肢の他「走っていたら壁にぶつかり打撲した」「よそ見をしていた」のような自由記述方式も用意する。
これまでもLINE上でチャットbotで請求手続きの案内をしていたが、受付の後に担当者による保険金支払いの判断が必要だった。AIで判断を自動化すれば、保険金支払いの迅速化や24時間365日対応ができるようになる。
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