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EVの本気度を見せつけたトヨタ 8兆円かけてでもEV・水素・PHEVを全部やるワケ(3/3 ページ)
トヨタ自動車がEVに本腰だ。同社は14日に新発表の15車種を含むバッテリーEV(BEV)16車種を披露した。しかし、EVだけでなく水素、PHEVへの投資も続ける。なぜトヨタは「全方位戦略」を続けるのだろうか。
豊田社長「これからトヨタが作るEVには興味がある」
トヨタの豊田章夫社長といえば、モリゾウ名義でレーシングドライバーとして活動するなど、根っからのクルマ好きで知られている。以前には「うるさくて、ガソリンくさくて、そんなクルマが大好き」とコメントするなど、大の「カーガイ」でもある。
そんな豊田社長率いるトヨタが、EVに本格攻勢をかける中で、発表会では記者から「1人のクルマ好きとしてEVが好きかどうか」を聞く質問があった。
豊田社長はこの質問に「あえて言うなら、今までのトヨタのEVには興味がなかった。これからトヨタが作るEVには興味がある」と答えている。
豊田社長いわく、これまでの電気自動車の乗り心地は「(SUVもスポーツカーも)全て電気自動車になると、あたかもコモディティ化されたようになってしまう」との印象だったという。
このコメントからは、今回発表したEVは“トヨタらしい走り”をEVで実現したという豊田社長の自信が見て取れる。プラットフォームや骨格、制御など細かな点でカイゼンを積み重ねた結果として、EVでもトヨタらしい味付けを加えているだろう。
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