QRコード決済、PayPayが若干のシェア減 最もシェアを伸ばしているのは? MMD調査
MMD研究所が「2022年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」を発表した。「最も利用しているQRコード決済」という項目でPayPayがトップを獲得したが、21年7月の調査と比べるとポイントが若干減っていることも分かった。
MMD研究所は1月21日、「2022年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」を発表した。「最も利用しているQRコード決済」という項目で、PayPayが45.4%でトップを獲得。続いて「d払い」と「楽天ペイ」がそれぞれ16.7%と2位タイ、4位はau PAY(13.5%)、5位はメルペイ(3.0%)がランクインした。
PayPayがダントツではあるものの、人気には若干の陰りも。2021年7月の調査と比べると0.7ポイント減っていることが分かる。一方、最もポイントを伸ばしたのは楽天ペイで1.9ポイント。他、au PAYは0.1ポイントの増加、d払いは0.1ポイント減。
普段の支払い手段(複数回答可)については、「現金」が84.8%とトップ。クレジットカード(69.6%)、タッチやQRコードを含むスマホ決済(43.6%)、カード型の交通系電子マネー(24.4%)、カード型の交通系以外の電子マネー(20.2%)、デビットカード(7.4%)と続いた。
21年7月の調査と比較して、クレジットカードが1.5ポイント減少した一方、スマホ決済は1.1ポイント上昇。20年1月の調査との比較では、現金とカード型の交通系電子マネーが7.0ポイント減少。スマホを使ったキャッシュレス決済の普及を裏付ける形となった。
調査は18歳から69歳までの男女4万4727人を対象に、22年1月1日から5日までの期間で実施。インターネットを使ったアンケート調査で回収されたサンプルは、人口構成比にあわせるため、ウエイトバック集計しているという。
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