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アイ・オー・データ機器、6月に上場廃止の見通し 創業者による自社買収で
アイ・オー・データ機器は9日、経営者によるTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。6月下旬に上場廃止となる見通し。
アイ・オー・データ機器は9日、経営者によるTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。株式の非公開化が目的。手続きが終わる6月下旬には上場廃止となる見通し。
創業者で筆頭株主の細野昭雄会長が1月下旬に設立した資産管理会社AHC(石川県金沢市)が1株1300円でTOBを実施する。アイ・オー・データ機器は9日の取締役会で公開買い付けに賛同。株主に対しTOBへの応募を推奨する決議をした。
細野氏は代表権のある会長職にあり、TOB後も代表取締役として陣頭指揮を執る。アイ・オー・データ機器の担当者は「(細野氏が)オーナーシップを持って取り組みたいという意向。市場に合わせた事業構造の転換などをスピーディーに行うことが目的」と話している。
公開買い付けの募集期間は10日から3月28日まで。ただし非公開化が目的のため、応募数が買い付け予定数の下限に満たなかった場合は「少数株主の意思を尊重」し、買い付けを実施しない。
アイ・オー・データ機器は1976年に細野氏が設立し、主にデジタル家電の周辺機器を製造販売してきた。2004年にジャスダック上場、2015年に東京証券取引所二部、2016年に一部に指定替えしている。9日の終値は896円。
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