「Google Currents」2023年に終了へ Spacesへの移行を推奨
Googleが企業向けコラボレーションサービス「Google Currents」を2023年に終了する。現在のユーザーには終了までに「Spaces」に移行するよう推奨している。これで2011年立ち上げの「Google+」は完全に終了することになる。
米Googleは2月10日(現地時間)、企業向けグループウェア「Google Workspace」ユーザー向けに提供しているコラボレーションサービス「Google Currents」(以下、Currents)を、2023年中に終了すると発表した。Currentsは、企業向けに生き延びていた「Google+」を2019年4月に名称変更したもの。
現在もCurrentsを使っているユーザーに対しては、「Spaces」(日本では「スペース」)に移行するよう推奨している。スペースとは、旧「Room」(日本では「チャットルーム」)のことだ。Currentsのようなスタンドアロンサービスではなく、カレンダー、ドライブ、ドキュメントなどのツールと統合されたWorkspace上の「コラボレーションの中心的ハブ」になっている。
Googleは1月末に、WorkspaceユーザーのGmailのデザイン変更を発表している。11日からロールアウトする新デザインでは、メール、Google Meet、Google Chat、スペースが1カ所にまとめられるようになる。
2023年のCurrents終了に向けて、現在あまり使われていない機能を段階的に削除していく計画だ。
Currentsという名称は以前、Googleがモバイル端末向けソーシャルリーダーアプリで使った。2011年に立ち上げたこのアプリは2年後には「Google Play Newsstand」になり、現在の「Google News」の前身になった。GoogleからCurrentsが消滅するのはこれで2度目ということになる。
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