日ハムBIGBOSSが乗って話題の巨大ドローン その正体は仮面ライダーも使う“空飛ぶバイク”
北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が、巨大なドローンに乗って登場する派手な演出が話題になった。この巨大なドローンは、産業用ドローンの研究開発などを行うA.L.I.Technologiesが開発した「ホバーバイク」呼ばれるもので、7770万円で現在予約発売中だ。
3月29日に行われた北海道日本ハムファイターズの本拠地開幕戦で、“BIGBOSS"こと同球団の新庄剛志監督が巨大なドローンに乗って登場する派手な演出が話題になった。この巨大ドローンは、産業用ドローンの研究開発などを行うA.L.I.Technologies(東京都港区)が開発した「ホバーバイク」で、“空飛ぶバイク”として知られている。
新庄監督が乗った「XTURISMO Limited Edition」は、重量が約300kg、大きさが3.7m(奥行き)×2.4m(幅)×1.5m(高さ)、最大積載重量は100kg、内燃機関と電気で駆動し、フル充電時の航続時間は最大30〜40分。エンジンの最高出力は170kWで、最高時速は80km。約3秒で高さ2mまで上昇できる。価格は7770万円。
新庄監督が乗った機体はXTURISMO Limited Editionを特別仕様にカスタマイズしたもの。A.L.I.Technologiesは「新庄監督ご自身に弊社のコンセプトに強く共感いただき、この度、オープニングセレモニーでのコラボレーションが実現した」と経緯を説明している。
新庄監督以前には、現在放送中のテレビ番組「仮面ライダーリバイス」ともコラボレーションしている。番組内では、仮面ライダーリバイが乗りこなす「ホバーバイク」のベースとして機体が使われ、話題を集めた。
A.L.I.Technologiesの片野大輔代表は、21年10月のXTURISMOの発表会で「ホバーバイクの災害時の緊急時利用を可能にすると同時に、平時でのエンターテインメント利用を促進する」と説明。21年1月には、三井住友海洋保険とともにホバーバイク専用の賠償責任保険も整備し、「社会貢献性のある産業として育てていく」と意気込みを見せている。
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