「無職になると税金っていくらかかるの?」 質問に答えるだけで金額がざっくり分かるWebフォーム 個人開発者が開発
転職検討中の人ならば一度は考える無職期間の懐事情。保険料や税金、年金などをどのくらい負担しなければならないのか。それらの負担を一括で計算してくれるサービス「quitcost」(クイットコスト)をある個人開発者が開発した。
転職検討中の人ならば一度は考える無職期間の懐事情。今まで会社が処理していた保険料や税金、年金などをどのくらい負担しなければならないのか。自分で計算するにはややこしいそれらの負担を一括で計算してくれるサービス「quitcost」(クイットコスト)をある個人開発者が開発した。
quitcostは退職予定月や転職予定月、年齢、郵便番号、所得などの質問に答えることで、 無職になった際の国民健康保険と国民年金、住民税の金額を表示するという。住民税決定通知書と勤め先の給与明細があればスムーズに入力できるとしている。
現在、iPhone上で入力できない不具合が発生しており、修正の対応中でPCからの入力を推奨している。
退職手続きの煩雑さを自身が経験、サービス開発に着手
制作者のikuma-t(@ikumatdkr)さんは、自身の経験からquitcostの制作を決めたという。ikuma-tさんは、プログラミングスクール「FJORD BOOT CAMP」でエンジニアを目指す勉強を始めて、その後しばらくして会社を辞めた。その際に、退職に関わる手続きや発生する費用などを調べたが、これが分かりづらかったという。
「まずどんなワードで検索すればいいか分からないし、所得が関わってくる実際の金額や個人情報が掲載されている帳票はネット上ではうまく収集できない」と悩んだikuma-tさん。「誰かがどうにかしてくれるのを待つんじゃなくて、自分でなんかいい感じにしたい!」と考え、quitcostの制作を始めた。
quitcostの制作に当たり、厳密さよりも分かりやすさを重視し、質問数を極限まで絞ったという。ikuma-tさんは「『 給与明細や住民税決定通知書がない、もしくは探すのが面倒で離脱してしまう 』というケースを回避したかった」と説明。帳票がなくても計算できるように、入力項目は所得と社会保険料のみに絞り、さらに社会保険料は「おまかせ入力」を使うことで、給与から自動補完できるようにしたという。
今後は計算精度の向上に加え、市区町村ごとの保険料率データを自動取得する機能の追加などを予定している。
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