美少女イラストが上手なAIはどれだ! AIお絵描き選手権(1/3 ページ)
続々と出てきた画像生成AIサービス。一番二次元の美少女を描くのが上手なのはどのサービスなのか。出力結果を比較してみる。
8月に話題になった「Midjourney」を発端に、この2カ月間、画像生成AIサービスが注目を集め続けている。同月後半にはオープンソースで使える「Stable Diffusion」が登場。9月初頭には中国産の「ERNIE-ViLG」が話題になった他、29日には米OpenAIが手掛ける「DALL・E2」の順番待ちが解消するなど、サービスの選択肢も増えてきた。
各サービスはそれぞれ特色があり、得手不得手も異なる。中には現在進行形で改善を続けているサービスもあり、話題になった時点とはイラストのクオリティーが変わっているサービスも見られる。
そこでこの記事では、現時点で各サービスが出力するイラストのクオリティーを、全く同じキーワードを入力してみることで比較。それぞれの得手不得手を確かめてみる。お題は、SNSでも多くの人が自動生成にチャレンジしている「(二次元の)美少女」。各サービスはどんなイラストを出してくるのか。
開催! AIお絵描き選手権
最初は「Kawaii Anime Girl」とシンプルなキーワードのみを入力してみる。まずはMidjourneyから。左が通常のもの。右は出力済み画像の解像度などを高めるという「beta upscale redo」機能を活用し、通常通り出力したもののうち、筆者が一番良いと感じた絵を再出力した。
アジアンな雰囲気の女の子が出てきた。表情に違和感がないのは左上だが、キャラクターのデザインとしては左下の方が日本のアニメ・漫画っぽいかもしれない。ただ左下をbeta upscale redoすると、ちょっとリアル寄りになりすぎてしまった。
次はStable Diffusionでいくつか出力してみた。こちらはやや崩壊気味。短いキーワードだけだど目や表情をそれっぽくするのは苦手なようだ。
次は「二次元に強い」と話題を集めたERNIE-ViLG。画風を選択できるので「Cartoon」(アニメ調)にしてみた。ちょっと時代が古めな気はするが、今までで一番アニメ・ライトノベルの美少女に近づいた。
最後に、DALL・E2でイラストを出力してみた。こちらは少々“バタ臭い”か。このキーワードだけだと日本のアニメ・ラノベの要素が出ないらしい。
関連記事
- このAI絵画のタイトルは何だ? 「Midjourney」お題当てクイズ
ITmedia NEWS編集部で、画像生成AI「Midjourney」が出力したイラストの“お題”を当てるクイズをやってみた。AIの性格を理解する力、適切に指示する力は今後も重要なスキルになるかもしれない。 - AIに思い通りの絵を描かせられるのは誰だ! 「Midjourney」指示力選手権
画像生成AI「Midjourney」が今話題になっている。英語で絵の内容やテイストを伝えると、お題に沿った画像を生成するAIで、人間の指示力が問われる。編集部で「AIへの指示力選手権」を開いた - 日本初、 “AI絵画”だけのイラスト集発売 MidjourneyとStable Diffusionで生成した100枚超
画像生成AI「Midjourney」「Stable Diffusion」を使って生成したイラスト100点以上を掲載したイラスト集がインプレスから。 - 画像生成AI「Stable Diffusion」がLINEのチャットbotに 九工大の学生が作成 日本語にも対応
画像生成AI「Stable Diffusion」を使ったLINEのAIチャットbotサービス「お絵描きばりぐっどくん」が公開された。文章を送ることで、AIが画像を生成する。 - 静岡県の水害巡りフェイク画像が拡散 画像生成AIを利用 投稿者はデマと認めるも「ざまあw」と開き直り
台風15号による水害被害が発生している静岡県を巡って、フェイク画像がTwitter上で拡散されている。「ドローンで撮影された静岡県の水害」という画像という画像は、画像生成AIで作成したフェイク画像だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.