Google、クラウドゲーム向けChromebook(Acer、ASUS、Lenovo製)発表 Stadia以外のサービスをサポート
先月自社のクラウドゲームサービス「Stadia」の終了を発表したGoogleが、クラウドゲーム向けChromebookを発表した。Acer、ASUS、Lenovoが、リフレッシュレート120Hz以上の比較的ハイスペックなChromebookを10月に発売する。「GeForce NOW」「Xbox Cloud Gaming」(β)「Luna」をサポートする。
米Googleは10月11日(現地時間)、(他社の)クラウドゲームサービス向けChromebookを発表した。台湾Acer、台湾ASUS、中国Lenovoがそれぞれ「ゲームに最適な機能を搭載する」Chromebookを発売する。
Googleは9月末に自社によるクラウドゲームサービス「Stadia」を2023年1月に終了すると発表した。
同社はクラウドゲームサービスを手掛ける他社と提携し、これらのChromebookを、米NVIDIAの「GeForce NOW」、米Microsoftの「Xbox Cloud Gaming」(β)、米Amazon.comの「Luna」(日本ではまだ未提供)に対応させた。
例えばNVIDIAとの提携では、GeForce NowのWebアプリ(PWA)をChromebookのドックから直接起動できるようにした。また、GeForce Nowのハイエンドプラン「RTX3080」(日本での提供はまだ)のスペックもサポートする。
また、これらのChromebookには、RTX3080とAmazon Lunaのハイエンドプラン「Luna+」の3カ月のお試し版が付属する。これにより、FortniteやLeague of Legendsなど200近くの有料ゲームを3カ月無料でプレイできる。
これらのChromebookはゲーム対応を謳っているものの、高性能のGPUを搭載するわけではない(クラウドゲームのメリットの1つは低スペックのPCでも高品質のゲームをプレイできることでもある)。特徴の1つは高いリフレッシュレートだ。ほとんどのChromebookのリフレッシュレートは60Hzだが、これらは120Hz以上。ASUSのモデルは144Hzだ。また、全体的なスペックもChromebookとしては高い。
Acer Chromebook 516 GE
ディスプレイは16インチ(2560×1600ピクセル、120Hz)、プロセッサは米Intelの第12世代Core(ハイエンドはCore i7)で、キーボードはゲームPCらしいRGBでアンチゴースト機能(複数のキーを同時に押してしまっても誤入力にならないようにする機能)搭載で、4つのスピーカーを備える。価格は650ドルから。
ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip
ディスプレイは15.6インチ(1920×1080ピクセル、144HZ)のタッチ対応、プロセッサは第11世代Core(ハイエンドはi7)。Harman Kardonの2つのスピーカーを備える。価格は399ドルから。
Flipモデルなので、タブレットモードとテントモード(コントローラを使う場合向き)に対応する。
Lenovo IdeaPad Gaming Chromebook
ディスプレイは15インチ(2560×1600ピクセル、120Hz)、プロセッサは第12世代Core(ハイエンドはi5)で、キーボードはRGBでアンチゴースト機能を搭載する。スピーカーは4つ。価格は599ドルからだ。
いずれのモデルも10月中に米国で発売する。日本で発売されるかどうかはまだ不明だ。スペックの詳細は専用サイトを参照されたい。
関連記事
- Google、ゲームストリーミング「Stadia」を2023年1月に終了へ
Googleは2019年に立ち上げたゲームストリーミングサービス「Stadia」を2023年1月に終了すると発表した。期待したほどのユーザーの支持を得られなかったため。コントローラやゲームの代金はすべて払い戻す。 - Logitech、クラウドゲーミング端末「G CLOUD」を10月発売 Xbox CloudとGeForce NOW対応で350ドル
Logitech(日本ではロジクール)は8月に予告したクラウドゲーミング端末を10月に発売すると発表した。Android 11ベースで、MicrosoftのXbox Cloud GamingとNVIDIAのGeForce NOWをサポートする。北米での販売価格は350ドル。 - カスタマイズ可能なChromebook、999ドルでFrameworkが発売
米新興企業のFrameworkはGoogleと提携し、簡単にカスタマイズできるChromebookを発表した。北米で999ドルで発売する。ソケット式のメモリやストレージだけでなく拡張ボードでポート構成を選べる。 - Amazon、クラウドゲーム「Luna」でChromebookとFireタブレットもサポート
Amazonが米国でプレビュー中のサブスクリプション制クラウドゲームサービス「Luna」が、Chromebookでも利用できるようになった。同社のFireタブレットもサポートする。非サブスクユーザーを招待してマルチプレイできる「カウチモード」も追加された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.