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AIベンチャーPFN、美少女育成アプリ「MEMES」をリリース 容姿や発言内容に深層学習を活用
Preferred Networksは、深層学習を活用したスマートフォン向けアプリ「進化する少女型情報体 MEMES/ミームズ」(iOS、Android)の配信を始めた。「ミームズ」と呼ばれるキャラクターを育成するというもので、容姿や発言の生成にAI技術を活用している。
AIベンチャーのPreferred Networks(PFN、東京都千代田区)は10月26日、深層学習を活用したスマートフォン向けアプリ「進化する少女型情報体 MEMES/ミームズ」(iOS、Android)の配信を始めた。「ミームズ」と呼ばれるキャラクターを育成するというもので、容姿や発言の生成にAI技術を活用している。
ミームズは電子世界に発生した情報体という設定。プレイヤーは画面上に現れる「♯Vチューバー」「♯アンビバレンス」といった文字情報を与えてキャラクターを成長(進化)させていく。育成を続けていくことでミームズの容姿は変わっていき、発言内容も与えられた文字情報が影響し変化するとしている。
ミームズの容姿の生成には、深層学習を使った画像生成モデルの1つである敵対的生成ネットワーク(GAN)からPFNが開発したキャラクター生成プラットフォーム「Crypko」を利用。バリエーションは無限だという。また、発言内容の生成には自然言語処理を活用している。
PFNはこれまで、線画自動着色サービス「Petalica Paint」やアニメ背景美術制作支援ツール「Scenify」などエンターテインメント領域の事業も手掛けてきた。今回配信するMEMESでは、深層学習を使った今までにないエンターテインメントの提供を目指す。
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