あのキャラクターも自社サイトで使えるようになる? 知的財産の使用権仲介サービス ピクスタが立ち上げ
画像素材サイト「PIXTA」などを運営するピクスタは、漫画やアニメ、ゲームのキャラクターなどの知的財産の使用権を仲介販売するプラットフォーム「PIXTA IP コンテンツ」を始めると発表した。
画像素材サイト「PIXTA」などを運営するピクスタは11月18日、漫画やアニメ、ゲームのキャラクターなどのIP(Intellectual Property:知的財産)に特化した使用権の仲介サービス「PIXTA IPコンテンツ」を始めると発表した。自社のWeb広告などで使いたいIPについて、権利者との交渉などをピクスタが代行する。
主なサービス内容は2つで、1つはPIXTA IPコンテンツ上にあるキャラクターを自社のWeb広告やWebサイトに使用できるというもの。18日時点で使用できるIPコンテンツは全8種類。利用料は3万円からで、使用するコンテンツの種類や用途、使用期間によって変動するという。
また、PIXTA IPコンテンツのサイトで取り扱っていないIPの利用条件や見積もりなどの調査代行サービスも提供する。調査は無料。有料でコンテンツ所有者への取り次ぎや契約支援などのオプションも用意する。
ピクスタは「他者のIPを利用したいと考える企業は多く存在するが、実際の活用には踏み切れていないことが調査で分かった」と説明。PIXTAの購入会員1008人に行った調査では、約6割(595人)が利用したいと答えたが、そのうち利用したことのある人は13.8%にとどまったという。
こうした現状を改善し、コンテンツを所有するクリエイターにより多くの利益を還元するため、同サービスの立ち上げに至ったとしている。今後、プラットフォーム上で利用できるコンテンツは随時更新する予定。将来的には、海外展開も視野に入れ、国内最大のコンテンツIP仲介プラットフォームを目指す。
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