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Epic Games、メタバースで子どもを守る「機能限定アカウント」提供開始
Epic Gamesはプレイヤーが入力した年齢に基づいてゲームの機能を制限する「機能限定アカウント」を発表した。保護者が設定を変更しない限り「フォートナイト」などで機能が制限される。
米Epic Gamesは12月7日(現地時間)、若いプレイヤーを守るための新しいアカウントシステム「Cabined Account」(日本では「機能限定アカウント」)を発表した。同日からロールアウトしていく。
今後Epic Gamesストアあるいは同社プラットフォーム上のゲームにログインすると、年齢に関する質問が表示される(1回のみ)。一定以下の年齢(地域ごとに異なる)を入力すると、それまで使っていたEpicアカウントが機能限定アカウントになり、保護者の同意手続きのために保護者のメールアドレスを入力するよう求められる。
「フォートナイト」や「Fall Guys」「ロケットリーグ」などの人気ゲームに引き続き参加できるが、ペアレンタルコントロールの設定が必要だ。保護者のメールアドレスによる設定が完了すれば、設定が反映された体験を利用できるようになる。
機能限定アカウントでは、保護者が許可するまで以下の機能が無効化される。
- ボイスチャットまたは無料のテキストチャットを使用した他のプレイヤーとのコミュニケーション
- 金銭を用いたアイテムの購入
- Epic以外が所有するゲームのダウンロード
- 過去のアクティビティに基づいたおすすめ
- マーケティングメールやプッシュ通知
- 「ロケットリーグ」でのトレード
- ソーシャルメディアウェブサイトや動画配信アプリケーションなど、特定の外部サービスにアカウントをリンクさせることを含むEpicでのサインイン
- カスタムディスプレイネーム
- SMSを使用した2段階認証
また、一定の年齢に達すれば制限は自動的になくなる。
Epicはこの機能を「子どもがメタバースに参加するための新しい方法」と謳っている。同社は4月、LEGO Groupとメタバース構築の提携を結んだ。「将来のオープンなメタバース構築に取り組む中、子どもたちがオンラインエコシステムに参加する際に生じる課題を考える必要がある」としており、機能限定アカウントはその取り組みの一環のようだ。
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