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インボイス問題、声優が語る“陳情”のリアル 「超塩対応」の議員と涙のバトルも(4/5 ページ)
「陳情をしっかり聞いて下さる議員さんも多いのですが、“超塩対応”の議員さんもいて……。そういう方が、インボイス制度を左右するキーマンなんです」。インボイスに反対する声優団体・VOICTIONの涙のバトル。
キーマンは“殿上人” 涙ながら訴えても
自民党政務調査会長代理の片山さつき議員への陳情も実現した。片山議員は話をしっかり聞いてくれ、問題をよく理解してくれたという。
同時に明らかになったのは、自民税調会長の宮沢洋一議員を攻略する必要があるという難題だ。宮沢議員が首を縦に振らない限り、インボイス制度は覆りそうにない。宮沢議員には、人からの紹介で10月に陳情したものの「超塩対応」だったという。
「“殿上人”みたいな感じで……とにかく話を聞いてくれない。時間は15分に制限され、涙ながらに訴えてみてもダメでした」(福宮さん)
他の自民党議員とも、ケンカのようになったことがある。
「『消費税は預かり金だから』と鷲尾英一郎議員に言われ、『預かり金ではありません!』とバトったり。結局『私の心はひとつも動かない。こんなことならお時間を取りませんでした』と言われました」(福宮さん)
これまでに陳情した議員は、与党が15人、野党が26人、合計約41人にのぼる。これから年末にかけても、陳情を続ける予定だ。
国会の採決では議員1人が1票を投じるが、「議員1人=1票ではない」と、VOICTIONメンバーは感じている。同じ議員でも権力に大きな差があり、例えば、宮沢税調会長は、1人で政局全体を動かす力がある。力のある議員をインボイス反対派に引き入れることが今の課題だという。
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