寅年も終わるし、2022年の“IT×猫”記事を振り返るにゃん メタバース、ゲーム、ロボットなどで話題に
2022年、寅年がもうすぐ終わりを迎える。トラ=ネコ科にちなんで、この1年でITmedia NEWSで取り上げた“IT×猫”の記事の中から反響の大きかった5本の記事を紹介する。
2022年が間もなく終わりを迎える。22年の干支は「寅」だった。干支には丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥と12種類の生き物がいるが、実は寅だけに当てはまる特徴がある。それは寅がこの中で唯一“ネコ科”に属する動物であるということだ。
猫は紙やWeb、映像など媒体問わず高い人気を誇るコンテンツだ。それはITmedia NEWSも例外ではない。実は“IT×猫”の話題はこの1年の間だけでも30本以上掲載している。今回はその中でも特に反響が大きかった記事を5本紹介する。ぜひこたつで猫とともに見てほしい。
猫の横で毎晩一緒に寝たらどのような影響が出る? 法政大が検証
法政大学の研究チームは、寝床がいつも変わる猫の横で寝る睡眠手法を検証した論文を発表した。猫の横に寝袋を敷き24日間一緒に寝た際に、身体的・心理的にどう影響するかを従来のベッドや布団で寝る睡眠スタイルと比較し考察した。
睡眠の深さなどには影響は見られなかったが、心理的影響は大きく違った。猫と一緒に寝た場合、予測できない猫の行動から、先の読めない冒険的なワクワク感に関することや、新たな発見があったという。結果として、猫との交流が増える効果で心理的な幸福感の向上を示唆した。
(関連記事:猫の横で毎晩一緒に寝たらどのような影響が出る? 法政大学が検証)
猫のメタバース「ネコデース」登場
鳩のメタバース「ハトバース」を運営するファクトリー(東京都港区)は、猫のメタバース「ネコデース」(iOS、Android)の配信した。配信当初は「ネコバース」という名称であったが、海外に英語表記が同じ名前のサービスがあると判明したので名称変更した。
利用者は猫になり、森の中にシーソーや巨大な滑り台など自由気ままに遊べる。開発会社のファクトリーは「やっぱりハトバースはもうからない。このままやっても赤字なので、ネコならもうかるんじゃないか」と開発経緯を説明している。
(関連記事:猫のメタバース「ネコバース」登場もいきなりの名称変更、「ネコデース」へ)
「猫の理解度高すぎ」 迷い猫になって街を探索するゲーム「Stray」が話題
7月には米国のゲームスタジオ、Annapurna Interactiveが発売したアドベンチャーゲーム「Stray」が話題になった。Strayは、プレイヤーが迷い猫になって、科学技術が発達した“サイバーパンク”な街を探索できるゲーム。Twitterでは「猫の理解度高すぎ」「プレイしていると猫の気持ちが分かる」などと注目を集めた。
特に猫の動きの再現度の高さに称賛を上げる声が多かった。例えば、ゲーム内の猫が小走りするときのシーンや、猫同士がじゃれあうときのシーンなどを抜き出した映像がTwitterで「本物っぽい」と話題に。中には、現実の猫がゲーム内の猫を本物だと思ってじゃれる様子を撮影し、投稿する人もいた。
(関連記事:「猫の理解度高すぎ」 迷い猫になって街を探索するゲーム「Stray」が話題 開発スタッフ数は猫>人間)
猫の体内をリアルに再現したロボット、大阪芸大などが開発
大阪芸術大学とATR(国際電気通信基礎研究所)の研究チームは、呼吸や身体に触れたときの動作などを忠実に再現する猫型ロボットを開発した。耳や尻尾が備わった四足歩行で活発に動く猫型ロボットではなく、リラックスした猫を持ち上げた際の柔軟に伸びる特徴と呼吸の表現にこだわった。
このロボットは、活発に鳴いたり動いたりするものではなく、猫が安心しているときに見せる静かな挙動を再現。それらの挙動をユーザーが体験することで気持ちの和らぎを感じられるリラクセーションロボットの実現を目指した。なお、この論文の筆頭著者は猫アレルギー体質だという。
(関連記事:「持ち上げて伸びるネコの骨や肉を感じる」――猫の体内をリアルに再現したロボット 大阪芸大などが開発)
猫のいる部屋のエアコン設定、21℃未満は「おすすめできない」
家庭用エアコン「霧ヶ峰」を製造販売する三菱電機は「ペットにとって快適な冬の室内環境作りのポイント」を紹介した。獣医師の茂木千恵さんが監修。それによると、猫にとって快適な温度の目安は室温21℃から28℃。21℃未満では体温の維持が難しくなるため「冬にエアコンの設定温度を21℃未満にすることはおすすめできない」としている。
猫にとって適切な湿度は50%から60%。適切な温湿度を維持した部屋ではペットが落ち着きやすくなり、飼い主にも良い影響を与えるという。なお犬にとって適切な温度は20℃から22℃、湿度は40%から60%が目安。
関連記事
- 保護猫のサブスク「ねこホーダイ」が物議 “面倒な審査やトライアルもない”サービス内容に批判相次ぐ
野良猫に関する事業を手掛けるのら猫バンクが提供するサブスクリプションサービス「ねこホーダイ」が物議を醸している。Twitterでは、“面倒な審査やトライアルもない”という触れ込みなどからサービス内容を疑問視する声が上がっている。 - 犬・猫へのマイクロチップ埋め込み義務化 きょうから 無責任な飼育の抑止など見込む
政府が、ペットの犬や猫へのマイクロチップ装着を義務化する改正動物愛護管理法を施行した。ブリーダーなどは販売する犬・猫へのマイクロチップ埋め込みが必須に。犬や猫を買う人も、マイクロチップと自身の個人情報をひも付ける必要がある。 - ネットミーム「宇宙猫」を再現できる箱 月刊ムーがペット通販とコラボ
ペット関連サービス事業などを展開する新日本カレンダーは、スーパーミステリーマガジン「月刊ムー」とコラボレーションし、ネットミーム「宇宙猫」を再現できる猫用おもちゃ「宇宙猫製造BOX」などの猫グッズを発売した。 - Cygames、猫の腎臓病治療研究に寄付 「俺の払った金がネコチャンを救う」「猫のためなら払うしかない」
Cygamesは、血中タンパク質「AIM」を研究するAIM医学研究所に寄付を実施すると発表した。正しく機能するAIMを猫に投与すると、腎臓病の発症を抑えられ、寿命を平均の2倍程度まで延ばせる可能性がある。 - Google検索で「猫」を検索すると……「世界ネコの日」限定
「世界ネコの日」の8月8日、Google検索で「猫」を検索すると、画面に猫の手が伸びてくる。9日にもまだ可能だ。画面を肉球スタンプで埋め尽くすこともできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.