かなり危機感は和らいできたとはいえ、新型コロナ感染は収まっていません。年末年始に帰省して、親戚の子どもたちにお年玉を手渡しするのも引き続き難しいと思います。そこで、この数年で一気に普及した“ペイ払い”などを利用して、デジタルでお年玉を送る方法を考えてみましょう。
昨今のペイ払いは、即時送金機能を備えているものがほとんどです。もちろん手数料も無料。相手のアカウントさえ分かれば、簡単に送金が可能です。またデジタルで送信できるギフトカードも増えてきました。
デジタルお年玉において、気にすべき点は3つほどあります。1つ目は、相手がそのサービスを使っていること。「お年玉をあげるから、このアプリをインストールしてね」というのもお互い気まずいですね。さらにお年玉をあげる相手が小学生の可能性も考えると、幅広い年齢で利用できるかどうかが重要になります。
2つ目はメッセージを添えられること。やっぱりお年玉なのですから、「謹賀新年」とか「今年も頑張ってね」みたいなメッセージを付けて渡したいものです。理想をいえばポチ袋ですね。
3つ目は送る側の簡単さです。送金手続き自体が簡単なのはもちろんですが、送金の前に入金が必要なので、そこが簡単にできるかです。
「ポチ袋」表示も PayPayでお年玉
まず筆頭はPayPayでしょうか。利用者は5000万人を超えており、年齢制限もありません。唯一の注意点はスマホを持っていない相手には送れないことくらいでしょう。
送るときは相手の「PayPay ID」「電話番号」のほか、受取リンクを作成してLINEなどのSNS宛に送ることもできます。基本的には電話番号を使うのが簡単ですね。
意外と知られていないのは、PayPayアプリにチャット機能があること。送金の際に、まるでLINEのようにメッセージをやり取りしながら送金が可能です。お年玉を送りながら、近況をちょっとやりとりするのもいいかもしれません。
また12月28日から2023年1月5日までは、お年玉をイメージした「ポチ袋」デザインも利用できます。ポチ袋にメッセージを添えて送れるので、お年玉感が高まります。
最後に入金について。PayPayには「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」「PayPayポイント」の3種類の残高があります。このうち、送金できるのは「マネー」と「マネーライト」の2つ。マネーのほうは、銀行引き落としやATMからの現金チャージが必要ですが、マネーライトのほうはPayPayカードからチャージも可能です。
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