デジタル給与「利用したい」人は約2割 その理由は?
エン・ジャパン(東京都新宿区)は、自社で運営する転職サイトのユーザーを対象に「デジタル給与」についてアンケート調査を行った。「デジタル給与」について、約半数が「知らない」と回答し、「利用したい」と回答した人は19%にとどまる結果となった。
エン・ジャパン(東京都新宿区)は、自社で運営する転職サイトのユーザーを対象に「デジタル給与」についてアンケート調査を行った。「デジタル給与」について、約半数が「知らない」と回答し、「利用したい」と回答した人は19%にとどまる結果となった。
2023年4月から解禁される、給与をデジタルマネーで受け取ることのできる「デジタル給与」について、内容を知っているか聞いてみると、「内容をよく知っている」「概要は知っている」を合わせて48%が「知っている」と回答した。
年代別に見てみると、20代で「知っている」と回答した人は40%と全体の割合よりも少なくなっており、年齢が上がるにつれて、「知っている」人の割合が多くなる傾向がみられた。
「デジタル給与」が解禁された場合、利用したいかどうかを尋ねると、「あまり利用したくない・利用したくない」と回答した人は57%となり、「とても利用したい・利用したい」と回答した人は19%にとどまる結果となった。
「利用したい」と回答した人からは、「インフレで物価が高くなる一方、給与は上がらない現状において、不要な手間や手数料などのコストを省けることは有用性が高いため」(35歳・男性)、「電子マネーを使う機会が増えているため、自分でチャージする手間を省けるのは良いと思う」(36歳・女性)、「電子マネーがとても便利だと感じているが、現金振り込みと電子マネー割合が分けられるとより良いと思う」(32歳・女性)などの理由があがった。
一方、「利用したくない」と回答した人からは、「田舎では、現金のみでの決済の店が多いから」(26歳・男性)、「デジタル給与から現金化できればいいが、それができないのあれば現金の方が良いと感じる」(34歳・女性)、「預貯金などの貯蓄や資産運用を考えた時、対応する金融機関の状況が不明確なため」(46歳・男性)などの声が寄せられた。
「デジタル給与」を利用するかは「分からない」、「その他」を選択した人からは、「履歴が記録されていって家計簿にもなると思うが、電子系はお金が減っていく感覚が低いため使いすぎなどが怖い」(31歳・女性)、「家族の希望なども考慮する必要があるため」(32歳・男性)などのコメントがあった。
調査は、「エン転職」を利用するユーザーを対象に、11月28日〜12月25日にインターネットで実施した。有効回答数は1万2171人。
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