有能な秘書か、大ぼら吹きか 「ChatGPT」をスプレッドシートで使えるアドオンを試してみた(2/3 ページ)
ビジネスツールであるスプレッドシートからChatGPTが呼び出せると、景色はちょっと変わる。行列の見出しを入力するだけで、自動で無限に欲しい情報が手に入る。
まず、Googleスプレッドシートの「拡張機能」から「アドオン」−「アドオンを取得」を選択。「ChatGPT in Google Sheets and Docs」を検索したら「インストール」する。
次に、OpenAIからGPTのAPIキーを取得する。OpenAIのページでアカウントを新規作成し、「API Keys」のページで、「Create new secret key」のボタンを押して新たなAPIキーを作成する。これをコピーして、
「拡張機能」の「ChatGPT in Google Sheets and Docs」から「Set API Key」を選び、出てきたフォームにAPIキーを貼り付ける。「Check」ボタンを押して「Success」と表示されればOK。
ちなみにここまでで分かるように、このアドオン「ChatGPT」の名を冠してはいるが、実際に使っているのはGPT-3のAPIだ。ChatGPTはGPT3.5系のアルゴリズムで動いているといわれているが、現在のところはAPIを公開していない。
そしてGPTのAPIは利用が無料ではない。ChatGPT in Google Sheets and Docsでは、最も高価な「Davinci」モデルをデフォルトとしていて、こちらは1000トークンあたり0.02ドルとなっている。1トークンは1単語だが、日本語の場合、1文字が1トークン以上という計算だ。新規ユーザーには18ドル分の無料クレジットが付与されているので、課金しなくてもけっこうな量を使うことができる。
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