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Apple減収減益でもiPhoneシェア拡大、「全員敗者のスマートフォン市場」:浦上早苗の中国式ニューエコノミー(4/5 ページ)
22年はグローバルでのスマートフォン販売台数が、過去10年で最低水準となった。また10〜12月期は強者Appleも減収減益となったが、グローバルでのシェアを伸ばしている。なぜだろうか。背景を紹介する。
中国メーカーの総崩れ
Appleの業績悪化がクローズアップされているが、意外な数字もある。22年10〜12月に減収減益だったにもかかわらず、Appleはマーケットシェアを高めているのだ。
調査会社のCanalysによると22年10〜12月の世界のスマートフォン出荷台数は前年同期比18%減。Appleが11%減だったのに対し、Samsung、Xiaomi、OPPO、Vivoと上位メーカーの減少幅は16〜27%と大きく、結果的にAppleのシェアが上昇した。
Appleは例年、新iPhone発表直後の10〜12月に販売数で首位に立つことが多いが、それに加えて中国メーカーが早くから失速したことが影響している。
市場調査会社やアナリストによると、22年のスマートフォン市場は10年前の水準まで縮小している。製品の革新が以前に比べると不足しているうえに、世界的な景気後退で特に低中価格帯の需要がしぼんだ。Xiaomi、OPPO、Vivoの中国メーカーはハイエンドへのシフトに注力しているもの消費者にアピールできておらず、「買い控え」「買い替えサイクルの長期化」の影響を強く受けた。
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