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楽天モバイル元従業員を詐欺容疑で逮捕 水増し請求で被害約25億円か
楽天モバイルは、元従業員と社外の複数の関係者が詐欺の容疑で逮捕されたと発表した。逮捕された人物らは、楽天モバイルが委託した資材の保管や運送などの業務において、共謀して費用を水増し請求することで不正な利益を得ていた。
楽天モバイルは3月3日、元従業員と社外の関係者らが詐欺の容疑で逮捕されたと発表した。楽天モバイルが委託した資材の保管や運送などの業務において、共謀して費用を水増し請求することで不正な利益を得ていたとみられる。元従業員は2022年8月12日付で懲戒解雇済み。
元従業員たちは19年7月〜22年7月の間、費用の水増し請求や虚偽報告などさまざまな手段で多額の不正請求を行い、金銭的な利益を得ていた疑いがある。楽天モバイルは被害額を明かしていないが、一部報道では約25億円をだまし取ったと報じている。
楽天モバイルは「被害の発生を未然に防げなかったことを厳粛に受け止め、購買業務に関する決裁権限や購買担当部署の業務フローの見直し、一連の購買プロセスのモニタリングの強化、従業員への教育・周知などについて改善に取り組んでいる」と説明。楽天グループとしても、調達管理部署の増強や購買業務に関する指導を行っているという。
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