ニュース
ビットコインなぜ上昇? 2万4000ドル超えて年初来高値まであと一歩
ビットコイン価格が上昇している。3月14日早朝に2万4000ドルを超え、年初来高値まであと一歩だ。日本円でも320万円を超えている。
ビットコイン価格が上昇している。3月14日早朝に2万4000ドルを超え、年初来高値まであと一歩だ。日本円でも320万円を超えている。
背景にあるのは米銀行のSilicon Valley Bank(SVB)の破綻と見られる。SVB破綻で、準備金を預けていたステーブルコインUSDCに信用不安が発生。一時、ドル連動を大きく外れた(記事参照)。現在はほぼ連動を回復しつつあるが、大きく売り込まれ、時価総額は430億ドルから390億ドルに減少している。
USDCを売って買われたものが一つがビットコインだ。ステーブルコイン最大手のUSDTも買われ、710億ドルから720億ドルに時価総額を増やしたが、多くが仮想通貨内の“安全資産”であるビットコインに流れたと見られる。
未だに米銀行に対する不安は拭えておらず、景気の先行き不透明感から利上げ観測は後退。1日で、2年もの米国債金利は9.3%、10年もの米国債金利は3.9%低下した。こうした金利低下も、リスク資産であるビットコインに資金流入を促した。
ビットコイン以外のアルトコインも上昇したが、時価総額第2位のイーサリアムで24時間前と比べて4.25%にとどまる。同期間にビットコインは7.99%上昇した。
関連記事
- ビットコイン急落、一時2万ドル割れ バイデン大統領、仮想通貨マイニング電力に30%課税求める
3月10日、ビットコインが急落し、一時節目となる2万ドルを割った。直近3日間で約10%下落した。 米バイデン大統領が予算案として、ビットコインなど仮想通貨マイニングに使われる電力に30%課税することを提案 - テラ、セルシウス、FTXの3大ショック 価格3分の1になった2022年の仮想通貨業界を振り返る
2022年は仮想通貨業界にとってはたいへん厳しい年となった。テラショック、セルシウスショック、FTXショックの概要を振り返るとともに、ビットバンクの廣末紀之社長に業界の今後を聞く。 - 米銀行SVBが経営破綻 EtsyやRobloxなどに影響
米銀行大手のSilicon Valley Bank(SVB)が経営破綻した。連邦預金保険公社(FDIC)が管財人となり、保険付き預金については払い戻す見込み。多数のIT系新興企業が利用しており、Etsyはこの影響で顧客への支払いが遅延すると通知した。 - 米財務省、経営破綻のSVBの預金者完全保護を発表
米財務省、FRB、FDICは3月12日、10日に経営破綻したSilicon Valley Bankのすべての預金者を完全に保護すると発表した。12日に経営破綻したSignature Bankについても同様の措置をとる。預金者は13日から預金にアクセス可能になる。 - 米SECが“ステーキング”違法認定、イーサなどのPoSに向かい風
ビットコイン価格が2月190日早朝、急落した。仮想通貨取引所Krakenのステーキングサービスについて、米SECが「証券の違法販売に当たる」と認定したことが要因
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.