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Meta、FacebookとInstagramの収益化ツールとしてのNFTから撤退
Metaのデジタル決済責任者がFacebookとInstagramのNFTへの取り組みを縮小するとツイートした。「Meta Pay」などでのクリエイター支援にシフトするとしている。
米Metaでデジタル決済サービスの責任者を務めるステファン・カスリエル氏は3月13日(現地時間)、自身のTwitterアカウントで、NFTへの取り組みを縮小する計画を発表した。
カスリエル氏は、「現時点ではNFTを縮小し、クリエイターなどをサポートする他の手段に注力している」とツイートした。
他の手段とは、「Meta Pay」(旧「Facebook Pay」)や「デジタルギフトカード」などを指す。
同社は2022年5月にInstagramで、6月にはFacebookでクリエイター向けのNFTサービスのテストを開始し、7月にはサポートを日本を含む100カ国に拡大した。
「クリエイターや企業がファンとつながり、収益化する機会を作ることは依然として優先事項」であり、今後もフィンテックツールへの投資を継続し、「Meta Payで支払いを合理化し、Meta全体での決済に投資していく」とステファン氏は語った。
MetaはメタバースとNFTに注力してきたが、2月の業績発表でQuestシリーズのヘッドセットやメタバースを担うReality Labsの赤字増加を報告した。
マーク・ザッカーバーグCEOはこの発表の際、向こう数カ月はInstagramの「リール」とAIによるレコメンデーションエンジンに注力すると語り、「Metaの目標の1つは生成系AIのリーダーになることだ」と語った。
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