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実は2カ月前から“GPT-4”を活用していた 英会話アプリ「スピーク」運営が明らかに SNSでも「AI講師がすごすぎる」などの声

教育支援事業を手掛ける米Speakeasy Labsは英会話アプリ「スピーク」の機能に大規模言語モデル「GPT-4」を活用していると発表した。GPT-4の公式発表の2カ月前から活用していたという。

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 教育支援事業を手掛ける米Speakeasy Labsは3月15日、英会話アプリ「スピーク」の機能に大規模言語モデル「GPT-4」を活用していると発表した。ユーザーが話した内容の語彙や文法のフィードバックを行う機能「AI講師」に搭載していたという。


英会話アプリ「スピーク」

 GPT-4は、米OpenAIが14日(現地時間)に発表した次世代大規模言語モデル。GPT-3や、「ChatGPT」に搭載されたGPT-3.5よりも推論性能が向上。テキストでのやりとりだけでなく、新たにユーザーから画像を受け取り、適切に反応することもできる(画像入力は未公開)。


GPT-4は、日本語を含む24の言語でGPT-3.5の英語版より高い性能を発揮

(関連記事:「GPT-4」発表 日本語でもChatGPT英語版より高性能、司法試験で上位10%、「この画像何が面白いの?」にも回答

 スピークでは、公式発表の2カ月以上前からGPT-4を活用していた。これにより同アプリでは、ユーザーが話した英文の語彙や文法がネイティブレベルの言語スキルを持つか判定。ユーザーごとにフィードバックを与えていたという。


AI講師機能の利用イメージ

 同社は、AI講師のフィードバック機能を実現するためには、以前の言語モデルより大きく進歩した「GPT-4」の活用が不可欠だったと説明。コナー・ズウィックCEOは「『GPT-4』を活用することで、AI講師機能は正確で一貫性のある会話を提供でき、ユーザーとの自然なコミュニケーションを可能にしている」「これにより対人型英会話と同じような英語学習を実現し、ユーザーの学習頻度と学習結果を向上させている」と話す。

 「『スピーク』が「GPT-4」を採用した最初の言語学習サービスの1つであることに大きな喜びを感じている。この技術はユーザーに没入感のある効果的な言語学習体験を提供するために不可欠だ」(コナー・ズウィックCEO)

 スピークは、iOS/Android向けに提供している英会話アプリで、日本語版は22年10月に試験提供、2月に正式版の提供を始めた。14日時点でAI講師機能の利用回数は200万件以上という。同アプリを利用していたユーザーからは「人間の講師と話してる感覚」「AI講師機能が凄すぎる」などの声が上がっており、Twitter上で話題になっていた。

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