ヒエッ! GPT-4がスゴすぎて、「AIで仕事がなくなる」不安がいよいよリアルに(1/4 ページ)
AIがヤバい。今回は本気でヤバい。既存の仕事は今後どうなってしまうのか。ライター業は、AIに取って代わられるのではないか。
AIがヤバい。今回は本気でヤバい。
既存の仕事は今後どうなってしまうのか。ライター業は、AIに取って代わられるのではないか。
危機感の理由は「GPT-4」だ。米OpenAIが3月14日(現地時間)に公開した、次世代の大規模自然言語モデル。その試用が、AIチャットbot「ChatGPT」の有料版で利用できるようになったので、早速試したところ、たまげた。
以前のバージョン「3.5」は、詳細かつ適切に指示しないと狙った結果が得られなかったのだが、「4」は、雑な指示でも適切な結果を返してくれる。例えば、以下のような感じだ
「ゆかたんかわいい」で「縦読み」を作ってもらった。「縦読み」とは、横書きで意味の通じる文章で、冒頭の文字を縦に読むと別の意味になっている、という言葉遊びの一種だ。前モデルの「GPT-3.5」だと要領を得ない返答だったが、「GPT-4」は一発でこんな答えを示した。
「ゆめのような彼女の笑顔/かわいらしい姿で/たくさんの人々を/ンデレ的な魅力で/かけがえのない存在/わたしたちのに/いつもいている/いとおしいゆかたん」。縦読みと文章全体の意味が通じている。「ん」が少しおかしいので修正を頼んだら、「ん?と驚くほど」を提案。きれいな縦読みができた。
前世代の「GPT-3.5」だと、最初の出力は縦読みになっていなかった。縦読みの意味を説明しながら調整してもうまくいかない。適切な結果を出すには指示に工夫がいったし、最終的に失敗するケースが多かったのだ。
このため、3.5までは、「AIに働かせるために試行錯誤する暇があれば、人間がゼロから最後までやってしまったほうが早い」と感じていたのだが、4は違う。こちらの指示が漠然としていても、それをロジカルに組み立て直し、構造化してアウトプットする能力がある。
この能力は、ライターに必要とされる能力――漠然とした問いやモヤモヤした情報を分解し、論理的に組み立て直してアウトプットする力――と、まるまるかぶっている。筆者が20年近くライターを続けて、体得してきた能力と。
「私はライターです。GPT-4の文章作成能力がすごすぎて、ライターの仕事は将来、なくなるのではないかと思っています。あなたはどう思いますか?」
不安になった筆者は、救いを求めるような気持ちでGPT-4に聞いてみた。回答は、あまりに適切だった。
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