ヒエッ! GPT-4がスゴすぎて、「AIで仕事がなくなる」不安がいよいよリアルに(3/4 ページ)
AIがヤバい。今回は本気でヤバい。既存の仕事は今後どうなってしまうのか。ライター業は、AIに取って代わられるのではないか。
倫理観や価値観も、AIに再現できないかというと、疑問が残る。いま正しいとされる価値観や倫理観を反映したテキストなどをAIが大量に学習すれば、AI自身が価値や倫理を「判断」することも可能になるのではないか。そもそもネット上には、倫理観が欠如した、炎上目的などの記事も多い。筆者自身の記事だって、倫理的に完璧だとはとても思えない。
そこで、GPT-4に聞いてみた。
「ライターの仕事は、独創性が不要なものが多いです。また、倫理観が欠如している人も多くいます。そういった仕事はAIが置き換えるのではないでしょうか」
ライターの未来は厳しい?
GPT-4は答える。「確かに、ライターの仕事の中には独創性が不要で、ルーチンワークが多いものもあります。それらの仕事はAIによって置き換えられる可能性が高いです。例えば、簡単な記事の執筆やプレスリリース、商品説明文などは、AIが効率的に作成できる場合があります」
リリース起こしはやっぱ、厳しいか……。筆者も、リリース起こしに代わる「人間ならでは」の仕事を発掘したほうがよさそうだ。
一方で、リリース起こしをはじめとした「簡単な記事の執筆」は記者業の基本であり、新人教育に欠かせないものだ。筆者も新人時代、1日何本もの「簡単な」記事を書き、デスクに赤を入れられて怒られながら、記者として一人前になった。どんな仕事でもそうだと思うのだが、積み上げてきた基礎の上に、応用や独創性が生まれるのではないか。
簡単な仕事がAIに代替されるとき、人間は、基礎をどう積み上げれば良いのだろうか。GPT-4に聞いてみよう。
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