ニュース
契約管理SaaSの「Contract One」、GPT-4活用研究開始 対話で契約の検索や要約など
Sansanは4月4日、契約書管理SaaS「Contract One」にてOpenAIが提供するGPT-4の利用研究を開始したと発表した。APIを製品に組み込むことで、チャット形式で契約書の内容を検索したり、契約内容を要約する機能の提供を目指す。
Sansanは4月4日、契約書管理SaaS「Contract One」にて米OpenAIが提供するGPT-4の利用研究を開始したと発表した。APIを製品に組み込むことで、チャット形式で契約書の内容を検索したり、契約内容を要約する機能の提供を目指す。
Contract Oneは、契約書をデータベース化しビジネスにおける資産として管理できるサービス。言語処理に長けたGPT-4を活用することで、専門知識を持たない一般のビジネスパーソンでも、契約書情報を活用できるようになると見込む。
企業向けSaaSでのGPT系APIの利用は、入力したデータが学習に利用される可能性があり、機密情報の取り扱いに向いていなかった。しかしOpenAIのデータ利用ポリシーが3月に改訂されたことや、Microsoftが提供する「Azure OpenAI Service」ではデータが学習に利用されず、安全に利用できる環境が整備されてきたことから研究開始に至った。
今後は日々発生するリスク情報と契約情報をひも付け、リスクの自動検知機能などへの応用も目指す。
関連記事
- ChatGPTが契約書の修正文案を作成 法務SaaSのLegalForceにLLM活用の新機能
法人向けの、しかも契約書という機密性と厳密性が必要とされる分野にも、ChatGPTの波がやってきた。契約書レビューAIサービス「LegalForce」を提供するLegalOn Technologiesは、大規模言語モデル(LLM)のAIが契約書の修正文案を提案する新機能を開発したと発表した。 - ヒエッ! GPT-4がスゴすぎて、「AIで仕事がなくなる」不安がいよいよリアルに
AIがヤバい。今回は本気でヤバい。既存の仕事は今後どうなってしまうのか。ライター業は、AIに取って代わられるのではないか。 - 「ねえ聞いてChatGPT、仕事がつらい」 AIに愚痴を聞いてもらうコツ
愚痴GPTはオススメだ。家族や友人などに愚痴ると、相手を疲れさせたり気を遣わせたりしてしまうが、AIならその心配はない。ただし、AIに愚痴を気持ちよく聞いてもらうには、コツがある。 - 日本独自のAIモデル開発は難しい 自民党が「AIホワイトペーパー(案)」公開
自民党の「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」は3月30日、検討を進めている「AIホワイトペーパー(案)」を公開した。 - Microsoft、「Azure OpenAI Service」で「ChatGPT」を利用可能に
Microsoftは、AzureでOpenAIの各種APIを利用できるサービス「Azure OpenAI Service」で「ChatGPT」も利用可能にした。価格は1000トークン当たり0.002ドル。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.