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米SpaceXの大型宇宙船「Starship」、打ち上がるもブースターとの分離に失敗 指令破壊に
米SpaceXは4月20日、世界最大のロケットを使った宇宙船「Spaceship」のテスト飛行を実施した。一度カウントダウンを中断する一幕もあったが、無事打ち上がり、順調に飛行していたかのように見えたが、途中でロケット本体が回転。最終的には機体を爆破した。
米SpaceXは4月20日(現地時間)、世界最大のロケットを使った宇宙船「Starship」のテスト飛行を実施した。残り30秒付近でカウントダウンを中断する一幕もあったが、無事打ち上がり、順調に飛行していたかのように見えたが、途中でロケット本体が回転。最終的には機体を爆破した。
Starshipは10年以上にわたり開発が続けられている大型宇宙船。月や火星などの星間航行を想定しており、2025年後半に予定しているNASAの有人月探査ミッションに採用されている。今回は再利用できるブースター「Super Heavy」と組み合わせた初の打ち上げと、飛行試験を行う予定だった。
もともと4月17日に打ち上げを予定していたが、発射40秒前になり加圧弁でトラブルが発生。20日に延期していた。打ち上げ後は、ラプターエンジン33基のうち5基が点火せず、Super HeaveyとStarshipの分離にも失敗。機体が回転する事態となっていた。
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