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「エアコン試運転の日」、試運転に適した日ではなかった節電テック(2/2 ページ)

今回のトピックは4月10日の「エアコン試運転の日」。実はそんなに試運転に適した日ではありません。どういうこと?

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 エアコン試運転の日は、エアコンメーカーの業界団体、日本冷凍空調工業会(JRAIA)が制定しました。4月10日にした理由は「4運10」(しうんてん)の語呂合わせです。もちろんそれだけではありませんが(後述)。


(日本冷凍空調工業会のパンフレットより)

 前回、気温20℃以下の日は試運転には不向きであると紹介しました。そして南北に長い日本列島は地域によって気候が異なりますので、全国一律に「この日が最適」と言えないことは分かると思います。

 実際、東京の過去20年間の気温を見ると、4月10日の最高気温が20℃を上回った年は8回と5割を切っています。一方で那覇は19回もありました(いずれも日本気象協会の調査データより)。

 JRAIAは「4月10日をエアコン試運転の日に制定し、夏までに、エアコンの試運転と確認をすることを推奨しています」と説明しています。つまり4月10日に試運転をするのではなく、夏に向けてJRAIA加盟企業はエアコン試運転をアピールし始めようというタイミングなのです。

 では、試運転はいつ行えば良いのでしょう。ダイキンの「夏のエアコン試運転指数」も参考になりますが、もう1つ考慮したいのが販売店の状況です。

 JRAIAが4月20日に公開した2022年度「ルームエアコン国内出荷台数推移」によると6月、7月が出荷のピークでした。もし試運転で異常が見つかれば修理や交換が必要になりますので、あまり混雑しない5月中に済ませるのが得策です。


22年度「ルームエアコン国内出荷台数推移」。エアコン販売のピークは6月

エアコン試運転の方法
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