「arrows」「らくらくスマホ」は今後もサポートされる? 携帯大手4社に聞いた
「arrows」や「らくらくスマートフォン」シリーズなどのスマートフォンを手掛けてきたFCNTが5月30日、民事再生手続きを開始した。FCNT製スマートフォンを利用しているユーザーは今後もサポートを受けられるのだろうか、携帯大手4社に聞いた。
「arrows」や「らくらくスマートフォン」シリーズなどのスマートフォンを手掛けてきたFCNTが5月30日、民事再生手続きを開始したと発表した。
同社は携帯端末の製造・販売を「本日以降速やかに停止」するとしており、サポートについても携帯キャリアとの協議を進めるとしつつも「一旦停止する」としている。FCNT製スマートフォンを利用しているユーザーは今後もサポートを受けられるのだろうか、MNO4社に聞いた。
いち早くサポート継続を表明したのはNTTドコモ。らくらくホン、らくらくスマートフォン、arrowsシリーズについて「アフターサポート体制を整え、販売を継続する」としている。サポート体制の内容について、「具体的な対応については早急に検討を進めている状況。どのモデルをどの期間までというのは現時点で申し上げられないが、現在販売している商品の故障修理対応、販売は継続する」という。
KDDIもサポートを継続。修理受付対応状況に掲載されている端末については、引き続き修理を受け付けるという。また、故障紛失サポートに加入しているユーザーであれば、交換機お届けサービスも利用可能。基本的には、今後も他社製スマートフォンと同じくサポート含めて対応する他、現在販売している端末も引き続き取り扱うとしている。
ソフトバンクも同様だ。今後もアフターサポート体制を整えて販売を継続するという。具体的には、修理体制が整備されるまでは端末交換などで対応し、整備され次第修理を再開するとのこと。現在同社が扱っている「arrows we」では故障時に端末交換を予定。すでに販売を終了した「arrows U」「arrows J」(ワイモバイルモデル)については、交換対応を検討中という。
楽天モバイルについては、現時点でFCNT製スマートフォンを取り扱っていないものの、過去に「arrows RX」というモデルを販売していたことがある。このモデルのサポートについて確認したところ「状況確認中」との回答があった。明日以降、サポートの方針が固まるとしている。
なお、今後のOSアップデートやセキュリティパッチなどの提供についてはFCNTに確認中。アップデートがあり次第追記する。
関連記事
- 「arrows」のFCNT、スマホの製造・販売を“速やかに”停止へ ドコモはサポート継続を表明
スマートフォン「arrows」シリーズなどを手掛けるFCNTは5月30日、親会社のREINOWAホールディングス、その傘下のジャパン・イーエム・ソリューションズとともに民事再生手続きを申請したと発表した。本日以降、製造販売を速やかに停止する一方、携帯大手のドコモはサポート継続を表明している。 - 「arrows」スマホ製造のFCNTが民事再生へ 販売数減、半導体不足など重なり
スマートフォン「arrows」シリーズや「らくらくスマートフォン」を製造するFCNTとグループ会社のジャパン・イーエム・ソリューションズ、持株会社のREINOWAホールディングスが民事再生手続きを申請した。 - 京セラ、個人向けスマホから撤退へ
京セラが個人向けスマートフォンから撤退する。5月15日に開かれた同社の決算説明会において、谷本秀夫社長が明言した。2025年3月までに販売を終了する予定という。今後は、法人向けスマートフォンや5G関連設備に注力するとしている。 - 「自分の力不足だった」 バルミューダ寺尾社長が語った「スマホ事業撤退」の理由
バルミューダの携帯端末事業が終了する。寺尾玄社長は、携帯端末事業の終了について「自分たちおよび自分の力不足だった」としつつも「非常に良いチャレンジだった」と振り返る。 - バルミューダ、スマホ事業を終了
バルミューダが、携帯端末事業を終了する。「現在の事業環境において総合的に検討した結果、携帯端末事業を終了し、ほかの事業に注力するべきと判断したため」としている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.