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「社内のアレ分からん、教えてAI」実現 Microsoftの“自社版ChatGPT作成サービス”にデータ取り込み機能

米Microsoftが、「Azure OpenAI Service」に新機能「On Your Data」を追加。ユーザーがローカルやAzure上のストレージに保管するテキストファイルやPDF、PowerPointファイルをチャットAIに参照させられるという。

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 米Microsoftは6月19日(現地時間)、大規模言語モデル「GPT-3.5」などのAPIをクラウドサービス「Microsoft Azure」上で使える「Azure OpenAI Service」に、新機能「On Your Data」を追加した。ローカルやAzure上のストレージに保管するテキストファイルやPDF、PowerPointファイルを、GUIの操作でチャットAIに参照させられるという。まずはパブリックプレビュー版を提供する。

 これにより、社内で分からないことがあったときに何でも質問できるAIチャットbotなどを作成しやすくなるという。

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AIの活用例

 Microsoftが提案する活用例では、ユーザーの「サポートチケットはどうやって作る?」(How do I create a support ticket?)という質問に対し、AIが「サポートチケットを作るには、Webサイトからサポートセクションにいき、そこで直面している問題のタイプを選択し、表示される指示に従うとチケット作成できます。もしくは、『#1546』(注:おそらく内線番号のこと)からカスタマーサービスに電話するとサポートチケットの作成を支援してくれます」と回答。根拠となるテキストファイルも提示している。

 AIは(1)クラウド型の検索サービス「Azure Cognitive Search」のインデックス(検索対象)にインポートしたデータ、(2)Azureのストレージ「Blob Storage」に格納したデータ、(3)ローカルからMicrosoftの機械学習プラットフォーム「Azure AI Platform」に直接アップロードしたデータ──を参照できるという。

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データの取り込み方を選ぶ様子

 テキストファイルやPDF、PowerPointに加え、Wordファイルやhtml、mdファイルが参照可能。データを取り込んだチャットbotは、AIサービスの開発プラットフォーム「Azure AI Studio」から直接Webアプリ化することもできるという。

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