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ぐぐっと超広角系にシフトしたソニー「ZV-1 II」は“さすが三代目”の完成度 懸念はバッテリー:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)
「ZV-1 II」の誕生である。当然3年分の進化はあるのだが、注目はレンズを大きく変えてきたこと。ぐぐぐっと超広角系にシフトしたのだ。
電車とか猫とか夜とかの4K動画。シネマティックVlog設定なので24fpsだ
NDフィルターを搭載しているのもいい。例えば、NDフィルターをオンにすることで晴天下でもシャッタースピードを落とすことができる。次の写真は動画から切り出したモノ。NDフィルターを使うことでシャッタースピードを落とし、LEDによる行き先表示をきちんと描写できている。
かくして、「さすが三代目」っていう完成度のVLOGCAMだった。
初代のZV-1はまだコンパクトデジカメの香りを残していた。ZV-1Fで電子シャッターのみになり、より広角になったがレンズは単焦点だった。
そしてZV-1 IIで超広角系ズームレンズになり、幅広いシーンで活躍してくれるようになったのだ。
心配なのはバッテリー。バッテリーの持ちはCIPA規格で約290枚で、動画撮影時間はCIPA規格で約45分。
実際には両方とも撮るわけで、構図を決めたり撮り直したりの時間もあったりで、今回使ってみた感じでは……かなりきつい。モバイルバッテリーは必須だろう。USB給電撮影にも対応するのでその辺は柔軟に運用したい。
そのあたりに留意すれば、コンパクトなVLOGカメラとしてはこれが最右翼といって過言じゃないと思う。
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