Meta、広告復調で2桁台の増収増益 メタバースは赤字だが「全力で取り組む」
Metaの4〜6月期の決算は、売上高は11%増、純利益は16%増だった。主力の広告が順調だが、メタバース部門は前期に続く売り上げ減だ。
InstagramやFacebook、Threadsを運営する米Metaは7月26日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比11%増の319億9900万ドル、純利益は16%増の77億8800万ドル(1株当たり2ドル98セント)だった。5四半期ぶりの増収増益だ。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は311億2000万ドル、純利益は2ドル91セント)を上回った。
マーク・ザッカーバーグCEOは業績発表後の電話会見で「良い四半期だった。アプリ全体で強力なエンゲージメントが続いており、Llama 2、Threads(スレッズ)、Reels(リール)とそれらに続く今後の新たなAI製品、そして、今秋のQuest 3の発売と、近年で最もエキサイティングなロードマップがある」と語った。
ザッカーバーグ氏はThreadsについては、当面はユーザーの定着と基本的な機能の向上に重点を置き、収益化に注力するのはコミュニティが十分に育ってからだと語った。
Metaが「ファミリー」と呼ぶFacebook、Instagram、Messenger、WhatsAppをまとめた日間アクティブユーザー数「DAP(Daily Active Person)」は前年同期比7%増の30億7000万人だった。また、Facebook単体のMAU(月間アクティブユーザー数)が初めて30億人を超えた。
セグメント別では、広告の売上高は12%増の314億9800万ドル、ファミリーアプリの広告以外の売上高は3%増の2億2500万ドル、メタバース関連のReality Labsの売上高は39%減の2億7600万ドルだった。Reality Labsの営業損失は37億3900万ドル。
Metaは2四半期連続で大規模なリストラを行い、約2万1000人の人員削減を実施した。総従業員数は14%減の7万1469人だった。
ザッカーバーグ氏は、「大規模な人員削減を乗り越えたので、2023年の残りは仕事を高速化するための新しいAIツールの導入などに取り組む」と語った。
メタバースについては前四半期同様に、「われわれは2つの技術の波に乗っている。短期的にはAIで、長期的にはメタバースだ」「AIへの投資を継続する一方で、メタバースのビジョンにも全力で取り組んでいく。2つの分野は多くの点で重複しており、補完的だ」と語った。
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