連載
無理に画素数を上げないという選択──定番防水タフネスデジカメに待望の後継機「TG-7」:荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/7 ページ)
タフネスモデルの雄であり、定番だったオリンパスのTGシリーズ。その新製品がOM SYSTEMブランドで登場した「TG-7」だ。
ISO感度は最高がISO5000で拡張ISO感度でISO12800まで上げられる。ただ、1/2.33型のセンサーなのでそこまで高感度には強くない。
シーンモードの「動きのあるものを撮る」でシャッタースピードを上げたら、ISO5000まで上がったので高感度画質の参考に。
画像処理エンジンが新しくなったり、充電やデータ転送に使うUSB端子がUSB Type-Cになったものの、基本的には前モデルのマイナーチェンジ版と思っていいかと思う。
単純に、広角で見栄えのする写真が欲しいなら、イマドキのハイエンドスマートフォンの方が派手だし、過酷な環境で動画を撮るなら、GoProを代表とするウェアラブルなアウトドアカメラがある。
でも海でも山でも砂漠でも寒冷地でも持って行けて頑丈でいつでも写真で、それも位置情報や標高付で写真を記録できるカメラといえば、やはりTGシリーズが定番であり、フィールドワークには欠かせない。最新モデルがちゃんと登場したのは喜ばしいことだ。
工事記録用のモードも持っており、そちら方面でのニーズもあるだろう。
実は、久しぶりにデジタル一眼でもスマートフォンでもない、昔ながらコンパクトデジカメで撮ってみたのだが、写りに不自然さもなく、ディテールもそれなりに撮れてて感心したのである。もちろんデジタル一眼には及ばないけど、無理に画素数を上げないのも良い結果を生んでるのだろうなと思う。
関連記事
- ソニー「α6700」の進化した被写体検出AFを味わう 背中を向けていても大丈夫、セミの顔認識も
とうとう出ましたよ。最上位にして最新の「α6700」。先代「α6600」の登場が2019年だったから4年ぶりの新作である。 - 理想的な「トラベルカメラ」かも コンパクトでバッテリー持ちも良好な富士フイルム「X-S20」
静止画も動画もイケてて軽くてコンパクトでバッテリーの持ちもいい、そんな理想的な「トラベルカメラ」として登場したのが富士フイルムの「X-S20」だ。 - 今年はエントリー機がアツい! 初めてのデジタル一眼におすすめの4機種
そろそろデジタル一眼を使ってみたいという皆様、この夏はちょっといいカメラをもって出かけたい、作品を撮りたい、動画も撮りたいと思っている皆様。いい時期が来たかもしれない。 - ぐぐっと超広角系にシフトしたソニー「ZV-1 II」は“さすが三代目”の完成度 懸念はバッテリー
「ZV-1 II」の誕生である。当然3年分の進化はあるのだが、注目はレンズを大きく変えてきたこと。ぐぐぐっと超広角系にシフトしたのだ。 - キヤノン初のVLOGカメラ「Powershot V10」を試す 自分を映しながらしゃべりたい派にぴったり
キヤノンがとうとうVLOGカメラと銘打ったカメラを開発した。「Powershot V10」である。自分を映しながらしゃべりたい派にはハマりそうだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.