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東大松尾研、大規模言語モデルの研究者&開発エンジニアを募集 「LLM研究をさらに加速させる」
東京大学松尾研究室は、大規模言語モデル(LLM)の研究者や開発エンジニアを募集するとX(旧Twitter)で発表した。2024年、LLMの研究をさらに加速させるためチームを拡大するという。
東京大学松尾研究室は12月26日、大規模言語モデル(LLM)の研究者や開発エンジニアを募集するとX(旧Twitter)で発表した。同研究室は日本のAI研究の権威として知られる松尾豊教授の研究室。2024年、LLMの研究をさらに加速させるためチームを拡大するという。
LLM研究者は「効率的なLLMの学習方法に関する研究」「LLMの動作原理の理解」などの研究に取り組む人材を募集。言語モデルに関する直近2年以上の研究経験や、自然言語処理での修士以上の学位などを必須条件としている。
LLM開発エンジニアは「LLMのフルスクラッチ構築(1〜100B)、継続学習」などに取り組む人材を募集。必須スキルとして「修士(Computer Science)以上の学位を有する人」「マルチノードマルチGPUでのニューラルネットの学習経験」「生成系の言語モデルに関するデータ加工やモデル学習、評価の一連を実施した経験」などを挙げている。雇用形態は東大の特定有期雇用教職員となり、年収はどちらも550〜1400万円。
松尾研では23年に、10BのLLM開発や1700人以上が受講するLLM講座を行ってきた。24年以降はさらに効率的なLLMの学習やLLMの理解、LLMの社会的リスクなどの観点での研究開発に注力する方針という。
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