「名前を変えろ」──イーロン・マスク氏、米OpenAIにリプライ “オープン”の意味巡り溝広がる
「Change your name」(名前を変えろ)──米国の実業家であるイーロン・マスク氏は3月6日(現地時間)、米OpenAIに対してX上でそんなコメントを送った。
「Change your name」(名前を変えろ)──米国の実業家で、米OpenAIの共同創業者でもあったイーロン・マスク氏は3月6日(現地時間)、米OpenAIに対してX上でそんなコメントを送った。マスク氏がOpenAIを提訴した件を巡り、OpenAIは同日に反論する声明を公開。これに対して、マスク氏が反応を示した。
マスク氏は2月末ごろ、OpenAIとサム・アルトマンCEOを契約違反で提訴した。マスク氏が、アルトマンCEOとOpenAIを共同創業した際、アルトマン氏は「人類のためにAIを開発するオープンソースの非営利企業を設立する」と説明していたという。しかし現在、マスク氏は「Microsoftが出資するOpenAIは営利を追求し、GPT-4をオープンソースにしていないのは契約違反である」と主張している。
これに対して、米OpenAIは反論声明を公開。同社は「マスク氏の主張は全て否定するつもりだ」として、マスク氏と交わしたというメール文面などを公開した。その中には、OpenAIにとっての“オープン”とはどのような意味か言及する文章もあった。
(関連記事:米OpenAI、“イーロン・マスク氏の訴訟”に反論 メール文面も公開 “Open”の意味も明らかに)
その内容は、OpenAIの共同設立者の1人であるイリヤ・サツケヴァー氏が2018年にマスク氏に送ったというメールで「OpenAIの“Open”は、AIの構築後、誰もがAIの成果から恩恵を受けられるべきだということを意味する」というもので、研究内容を共有するものではないとしていた。
OpenAIの声明によると、このメールを送った当時、マスク氏からは「いいよ」(Yup)と返事があったという。
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