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Google、サードパーティcookie廃止を3度目の延期 年内には実施せず
Googleは、年内完了の予定だったChromeでのサードパーティcookie廃止を延期すると発表した。業界、規制当局、開発者からの異なるフィードバックを調整することに関連する課題が継続しているためとしている。
米Googleは4月23日(現地時間)、2024年中に完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティcookieの廃止を延期すると発表した。延期はこれで3度目になる。
延期の理由は「業界、規制当局、開発者からの異なるフィードバックを調整することに関連する課題が継続している」ため。
特に、「プライバシーサンドボックス」の取り組みに懸念を示している英政府競争規制当局の競争・市場庁(CMA)が「業界テストの結果を含むすべての証拠を検討するための十分な時間を確保することが重要」としている。
CMAは1月、Googleに対し、複数の競争関連の懸念が解消されるまで、サードパーティcookie廃止を一時停止するよう命じた(リンク先はPDF)。
CMAによる検討などに引き続き協力することで、プロセスを年内に完了し、合意に達すれば2025年初頭から廃止を進める想定という。
Googleは2020年1月に、広告での個人データ利用に対する懸念が高まる中、Chromeでのサードパーティcookieを2年以内に完全に廃止する計画を発表した。並行して、cookieの代替手段としての「プライバシーサンドボックス」の開発を推進してきた。プライバシーサンドボックスに関しては、パブリッシャーなどからGoogle製品が優遇されるのではないかという懸念が表明されていた。
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