Chromebook Plusで「編集マジック」や「Gemini」が利用可能に
GoogleはChromeOS搭載ノート「Chromebook Plus」シリーズに新たなAI機能を追加する。Googleフォトの「編集マジック」や「Gemini」が使えるようになる。
米Googleは5月28日(現地時間)、ChromeOS搭載ノート端末「Chromebook Plus」シリーズに新たなAI機能を搭載すると発表した。Googleフォトの「編集マジック」や生成AIチャットbot「Gemini」を利用できるようになる。
Chromebook Plusは、昨年10月発表の最低保証スペックを持つChromebookだ。LenovoやAcer、HP、ASUSなどがこのカテゴリのChromebookを販売している。
追加されるAI関連の新機能は以下の通り。
Googleフォトの「編集マジック」
Chromebook PlusではGoogleフォトの「消しゴムマジック」は使えていたが、これに加え、「編集マジック」も使えるようになる。編集マジックは、写真内のオブジェクトを選択し、サイズを変えたり位置を移動したりする機能だ。これまではハイエンドのAndroidスマートフォンでしか使えなかった。
ホーム画面でGeminiを
生成AIチャットbotの「Gemini」をインストールし、アプリシェルフのアイコンをタップすることですぐに利用できるようになる。GoogleはChromebook Plus購入者に、Geminiの機能をGmailなどのWorkplaceに組み込めるGoogle One AIプレミアムプランの1年分を提供する。
生成AI壁紙
内蔵の画像生成AIにより、プロンプトを入力するだけで壁紙やWeb会議アプリ「Google Meet」での背景を生成できるようになる。
「Help me write」(日本語にはまだ対応せず)
「Help me write」はChromeブラウザやGmailなどでのテキスト入力や既存のテキストの修正でサポートしてくれるAI機能。Gmailでは「恩師宛の礼状」などのテーマで下書きを書かせたり、ChromeではWeb上で書いたレビューをブラッシュアップさせたりできる。
この機能がChromebook Plusに搭載され、サポートする状況で右クリックすれば改善候補が表示される。
Chromebook Plusの最低保証スペックは以下の通り。
- CPU:Intel Core i3 第12世代以降、またはAMD Ryzen 3 7000シリーズ以降
- RAM:8GB以上
- ストレージ:128GB以上
- ウェブカメラ;1080p以上、3次元ノイズリダクション機能付き
- ディスプレイ:フルHD(1920×1080ピクセル)のIPS液晶以上
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