ほぼすべての「Googleフォト」ユーザー、「消しゴムマジック」などのAI編集が可能に
Googleは、Pixelシリーズの「消しゴムマジック」などのAI採用編集ツールを、ほぼすべての「Googleフォト」ユーザーに無料提供する。被写体の位置やサイズを変更できる「編集マジック」については制限付きだ。
米Googleは4月10日(現地時間)、ほぼすべての「Googleフォト」ユーザーに、これまでハイエンドのAndroid端末でしか使えなかった「消しゴムマジック」などのAI採用編集機能を無料で提供すると発表した。5月15日から、日本を含むグローバルで展開していく。
GoogleフォトのAI採用編集ツールはもともとは、同社のオリジナルスマートフォン「Pixel」シリーズでのみ使えるものだった。その後、一部の機能は他のAndroid端末でも利用可能になり、「Googleドライブ」の有料版「Google One」でも利用可能になっていた。これらがAndroidだけでなく、iOSやChromeOS、PCでも無料で使えるようになる。
利用可能になるのは以下の機能だ。
- 消しゴムマジック
- ボケ補正
- 空(「サンセット」や「ストーミー」などで空模様を変更する)
- カラーポップ
- 写真と動画のHDR
- ポートレートのぼかし
- ポートレートライト
- シネマティックモード
- コラージュのスタイル
- 動画のエフェクト
- 編集マジック
ただし、いくつかの制限はある。
デバイス要件として、例えばChromeOSであればOSのバージョンが118以降のChromebook Plusで、少なくとも3GBのRAMが必要だ。AndroidおよびiOS端末の場合、Android 8.0/iOS 15以降から利用可能だ。PCの場合、Webアプリで使える機能は「ポートレートライト」など一部に限られる。
また、昨年発売のPixel 8/8 Proでのみ使えていた「編集マジック」で編集した画像を保存できるのは1カ月当たり10点まで。
編集マジックで編集した画像を11点以上保存したい場合は、Pixel 8シリーズを購入するか、Googleドライブの有料版であるGoogle OneのプレミアムプランあるいはAIプレミアムプランに加入する必要がある。
さらに、集合写真などで全員の顔をベストショット状態に編集する「ベストテイク」機能はPixel 8シリーズのみに留まる。
2021年に登場した消しゴムマジック機能は、当時は画期的に感じられたものだが、近年では生成AIツールなどでも利用可能になっている。
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