写真愛好家の新たな“聖地”「GR SPACE TOKYO」が原宿にオープン 「スマートに写真を紹介する場所に」(2/2 ページ)
リコーイメージングが手掛ける、「GR」シリーズをテーマにした新たなコミュニケーションスペース「GR SPACE TOKYO」が、8月11日に原宿にオープンしました。この注目の施設をひと足先に訪問してきました。
ここには、最新の「GR IIIx」から、愛好家たちに長年愛されてきた過去のモデルまで、GRの歴史を辿るように並べられています。製品サイクルの比較的長いGRシリーズとはいえ、フィルム時代も含めると30年以上の歴史があるわけで、これだけの数のモデルがあったことを実感できます。
レセプションに参加した来場者の皆さんの反応もよく、それぞれが思い思いに空間を楽しんでいる様子が印象的でした。ある来場者は「普段はなかなか手に取る機会のない写真集を、こうしてゆっくりと見られるのがうれしい」と話していました。
オープン後は、実機を触りつつ、アクセサリーを確認しつつ、コーヒーを飲みながら、写真集を見ることもできるようになるわけで、オープン後、また訪問したいと思います。また、GR本体の販売についても順次再開していくそうです。
GR SPACE TOKYOの魅力は、単にカメラや写真を展示しているだけではない点にあります。つまり、写真を通じたコミュニケーションの場を提供したいと運営側が考えているということ。岩崎さんも「スマートに写真を紹介する場所にしたい」ということを強調していました。写真展についても、今後展示を入れ替えてながら、開催を続けていくそうです。
GR SPACE TOKYOは、GRファンにとっては待望のスペースです。GRは長年にわたってファンを大切にしてきた製品で、18年からは「GR meet」というファンイベントを開催し、22年からは「GR meet 47」として日本全国を巡回しています。ただ「GR meet 47」になってから、東京での開催がなかったことに疑問を感じていた方も多かったのではないかとも思います。
しかし、こうしてGR SPACE TOKYOがお披露目されると、その意図が分かった感じがします。つまり、GR SPACE TOKYOは首都圏におけるGRのスポットになるし、地方からこのGR SPACE TOKYOを訪問するファンも今後出てくるというわけです。
来年は、GRがデジタルになってから20周年という記念すべき年を迎えます。この節目の年に向けて、GR SPACE TOKYOがどのような役割を果たしていくのか、そしてGRというブランドがどのような進化を遂げていくのか、ここから1年の動きにも期待したいところです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
リコー、「GRシリーズ」の受注を一部再開へ
リコーは8日、コンパクトデジカメ「RICOH GRシリーズ」の受注を21日から一部再開すると発表した。
新型フィルムカメラ「PENTAX 17」、注文受付を一時停止 「当初の想定を大幅に上回るご予約」とリコー
リコーイメージングが6月18日に発表した、PENTAXブランドのフィルムカメラ「PENTAX 17」について、多数の予約から注文の受付を一時停止すると発表した。PENTAXブランドでフィルムカメラの開発検討を行う「フィルムカメラプロジェクト」の第1弾で、7月12日の発売を予定している。
世にも珍しい「無線ルーターの自動販売機」の謎を追う──富山に実在、バッファローのロゴ入りも「関与なし」?
一見、ただの赤い自動販売機。しかしよく見ると「BUFFALO」のロゴが入っている。しかも商品は同社の無線LANルーターばかりだ。そんな自販機が実在するのか?
エアコンが故障? 自分で取り付けOKの「窓用エアコン」という選択肢 近年は静音化でユーザー満足度も向上
35℃を超えるような猛暑が続く中、欠かせないのがエアコン。そしてエアコンが故障した場合には、修理までの時間がかかったり、買い換えても設置までに10日以上かかる場合がある。そこで今回は、自分で取り付けられる窓用エアコンという選択肢を紹介したい。
ガイドライン無視の迷惑系実況者にゲーム好きマンガ家が喝! 知っておくべき「ゲーム配信は著作権侵害」という“原則”
事件が起きたのは7月末でした。Steamで発売されたゲームを、あるゲーム配信者が発売日にエンディングまで配信し、ゲームクリエイターの怒りを買ってしまいました。


