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ロケットエンジンが暖炉で8時間燃える映像、NASAが公開 火力は“月に行ける程度” 「リラックスできる轟音」
米NASAは、ロケットエンジンが暖炉で8時間燃え続ける動画をYouTubeで公開した。
米NASAは11月27日(現地時間)、ロケットエンジンが暖炉で8時間燃え続ける動画をYouTubeで公開した。「NASA Rocket Engine Fireplace - 8 Hours in 4K」というタイトルの動画。NASAはX上で「燃えるロケットエンジン4基の心地よい光とリラックスできるごう音で、ホリデーシーズンのパーティーを心温まるものにしよう」と投稿している。
動画に登場するロケットエンジンは、NASAが開発する打ち上げロケット「SLSロケット」で使われる「RS-25エンジン」4基で、おまけで「ソリッドロケットブースター」2基も稼働している。これらが放出する熱量は、月まで行くには十分なものだという。「義理の両親とのホリデーシーズンも乗り切れる」とも補足している。
これらのエンジンは、NASAが2022年11月16日に行った月周回ミッション「アルテミス1号」の際にSLSロケットで使われたもの。そのエンジンが稼働する動画をループさせて、さらに薪が「パチパチ」と燃える音も追加した。
暖炉のイラストには、石のタイルやクッション、薪の入ったかごもあるが、一部は生成AIで作成しているという。
なお、動画には「#fireplace」のハッシュタグがある。このハッシュタグは、焚火や薪が燃える様子だけを映す動画に使われており、リラックス効果があると人気を集めている。どうやら今回公開した動画は、NASA流のいやし動画という位置付けらしい。
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