Google Workspace、「Gemini Business」統合で3月17日に値上げへ
Googleは、企業向け「Google Workspace」で、これまで有料のアドオンとして提供してきたAI機能「Gemini Business」を上位プランに統合した。それに伴い、プランのサブスク料金を値上げする。
米Googleは1月15日(現地時間)、企業向け「Google Workspace」(以下「Workspace」)のStandardとEnterpriseプランで、これまで1ユーザー当たり月額2260円(年間契約の場合)で提供してきたアドオン式のAI機能「Gemini Business」をWorkspaceに統合し、無料で利用できるようにしたと発表した。これに伴い、Workspaceのすべてのプランを値上げする。
新規ユーザーには同日から新たな料金が適用され、既存ユーザーは3月17日からの適用になる。
Workspaceの上位プランでは、昨年10月からGeminiアプリにアクセスできるようになったが、GmailやGoogleドライブ内で直接Geminiを利用するには、アドオンが必要だった。
例えば、Business Standardプランの場合、従来は1人当たり月額1360円にアドオン料2260円を加えた3620円が必要だったが、今後は1600円のみとなる。アドオンを利用していた企業にとっては、大幅なコスト削減になる。
Workspaceの料金は、Starter(Gemini Businessは使えない)は680円から800円に、Business Standardは1360円から1600円に、Business Plusは2040円から2500円になる。
価格改定などについてはヘルプページを参照されたい。
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