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ソニー、「STAR SPHERE」活動休止を発表 「宇宙事業の可能性は引き続き模索していく」
ソニーグループは30日、東京大学やJAXAと共同で推進してきた宇宙プロジェクト「STAR SPHERE」の活動休止を発表した。
ソニーグループは5月30日、東京大学やJAXAと共同で推進してきた宇宙プロジェクト「STAR SPHERE」が、6月30日で活動を休止すると発表した。2月に人工衛星「EYE」が大気圏へ再突入し、役目を終えたため。
ソニーグループは「7月以降の新たな展開は現在のところ未定だが、宇宙事業の可能性は引き続き模索していく」としている。
プロジェクトで開発した公式アプリ「EYEコネクト」は引き続き利用可能。EYEが撮影した美しい地球の写真や、過去のEYEの軌道シミュレーションなどを閲覧できる。
STAR SPHEREは、「宇宙をすべての人にとって身近なものに」するビジョンを掲げ、2020年にプロジェクト立ち上げ。23年にソニーのカメラを搭載した超小型衛星「EYE」を打ち上げ、24年には一般参加者がEYEに指示を送って宇宙から地球を撮影する「宇宙撮影体験」を実施した。
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