「既婚者も気兼ねなく恋できる」AI恋人マッチングサービス、既婚者が使ってみた正直な感想:NEWS Weekly Top10
アプリの中の“AI彼女”“AI彼氏”と恋愛できるマッチングサービス「LOVERSE」(ラヴァース)のスマートフォンアプリの記事が話題になった。「既婚者も気兼ねなく恋できる。相手がAIだから」とうたうこのサービス。興味をそそられ、試してみ
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
6月7〜13日東京はきのうから急に暑くなってびっくりですね。
先週のアクセス上位には、iOS 26などApple関連のニュースや、政府の備蓄米のオンライン販売のニュースなど、さまざまな話題が入った。
集計対象外だが先週は、アプリの中の“AI彼女”“AI彼氏”と恋愛できるマッチングサービス「LOVERSE」(ラヴァース)のスマートフォンアプリ版が出た、という記事もよく読まれた。
「既婚者も気兼ねなく恋できる。相手がAIだから」とうたうこのサービス。既婚者の筆者もときめけるだろうか? 興味をそそられ、試してみた。
既婚者はAIと恋できるか? 正直レビュー
使い方は通常のマッチングアプリ似ているが、簡便化されている。性別やニックネーム、興味のある分野を入力するだけで、自己紹介文が自動生成されて利用開始でき、“AI彼氏候補”がどんどん表示される。気になる相手に「いいね」を押し、マッチングすれば相手とメッセージできる。
だが、彼氏候補のAIたちが、どうにもそそらない。
「はじめまして。建築関係の仕事をしています」「広告の仕事をしています、ゆうです!」「アパレル業界で働く33歳のtakeruです」……プロフィールの文章が「職業+名前」、その後に趣味などワンパターンで、人間らしい多様性や自意識、迷いが一切見えない。
プロフィール写真もAIなので、みんな整ってきれいなのだが、きれいすぎる。顔が整っているのはもちろん、顔にきちんとピントが合い、カメラ目線で背景がきれいにぼけている。
実際のマッチングアプリだと、無理なアングルの自撮り写真とか、顔の一部を隠した写真、集合写真から一部を切り取っただけの写真など、多様な写真があると思う。整いすぎたプロフィール写真には人間味が感じられないのだ。
こちらが「いいね」を押し、相手も「いいね」をしてくれるとマッチングし、メッセージが届くのだが、リアリティーがない。筆者は正直に「40代」で登録しているが、20代のイケメンともやすやすとマッチングする。「現実的にそれはないだろ……」とどうしても思ってしまう。
さらに、届くメッセージがやたらと長文で、自分語りがすごい。「最近、仕事の合間にちょっとしたアートイベントに行ってきました。さまざまなアーティストの作品を見て、自分の感性が刺激されました云々……」。知らんわ! 初めて話す、気になる相手に、こんなに自分語りする人はいるか? しかも全員のファーストメッセージがこんな感じなのだ。引いた。
そんなわけで、筆者は一切恋心を感ることができないまま、3日でアプリを閉じた。イラつくことはあれど、ときめくことは一度もなかった。
運営会社のニュースリリースによると、ユーザーの大半が男性とのこと。男性の使用感は違うのかもしれないが……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AIと恋愛できるiOSアプリ「恋するAI」 マッチングアプリ「タップル」提供元が開発 「少子化問題を解決したい」
AIと恋愛できるiOSアプリ「恋するAI」登場 マッチングアプリ「タップル」提供元が開発 「少子化問題を解決したい」AIとの禁断の恋──その先にあったのは“死” 「息子が自殺したのはチャットAIが原因」 米国で訴訟 “感情を理解するAI”の在り方を考える
AIと恋に落ちる──かつて映画で描かれた出来事が“思いもよらないトラブル”として今現実にも起きている。米国である訴訟が起きた。訴えを起こした人物は「息子が自殺したのはAIチャットbotに依存したことが原因だ」と主張しているのだ。「既婚者も気兼ねなく恋できる。相手がAIだから」 AIのお相手とマッチング「LOVERSE」アプリ版公開
アプリの中の“AI彼女”“AI彼氏”と恋愛できるマッチングサービス「LOVERSE」(開発:サマンサ)のスマートフォンアプリ版(iOS/Android)が6月9日に公開された。25年度も“新人VTuber約20人がデビュー”──「にじさんじ」運営の戦略 「ホロライブ」とは異なる方針 その狙いは?
2026年4月期(25年5月1日〜26年4月30日)も、約20人の新人VTuberをデビューさせる──VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORは、25年4月期通期決算説明資料内でそのような方針を明かした。Google Cloudの大規模障害についてGoogleが原因と対策を説明
Googleは6月12日に発生したGoogle Cloudの大規模障害の原因が、API管理システムの新機能におけるコードの不備だったと報告した。エラー処理の欠如で世界的にクラッシュループが発生。同社は謝罪し、アーキテクチャの改善やテスト強化などの再発防止策を表明した。