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新型ロマンスカー、展望席に“雫”をイメージした大型ガラス採用、車体は淡い水色に 小田急が概要発表

小田急電鉄は17日、2029年3月に就役予定の新型ロマンスカーの概要を発表した。「水」をテーマに開発を進める。

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 小田急電鉄は11月17日、2029年3月に就役予定の新型ロマンスカーの概要を発表した。同社の事業エリアは多摩川や芦ノ湖、相模湾など水に関連した風景に恵まれることから「水」をテーマに開発を進める。


「80000形」のイメージ(出典:小田急電鉄、以下同)

 車体カラーは淡い水色。車両連結部には伝統のバーミリオンオレンジをアクセントとして施す。

 先頭と後部の車両には展望席を設け、その上にある運転席を含め、水の雫(しずく)のような大型曲面ガラスで覆うかたちとする。車体の外板などには、水に広がる波紋を想起させる曲線的な形状「ゆらぎ」を設ける。

 車両形式は「80000形」。現行のEXE(30000形)の代替で、23年12月に運行を終了したVSE(50000形)の後継と位置づけ、箱根登山線への乗り入れが可能な仕様とする。今後、詳細な設計と車輌製造に向けた手続きを進める方針だ。


水辺を走行する「80000形」のイメージ

 ロマンスカーは、小田急電鉄の特急列車やその車両の愛称。現在、運航しているのは1996年にデビューしたEXE(30000形)から2018年登場のGSE(70000形)まで4車種ある。

 また同日、“白いロマンスカー”として親しまれたVSE(50000形)を、小田急が運営する「ロマンスカーミュージアム」(神奈川県海老名市)で展示することも発表した。展示開始は26年3月下旬を予定している。


23年12月に運行を終了したVSE(50000形)

「ロマンスカーミュージアム」では、HiSE(10000形)とRSE(20000形)の間に展示する

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